試合レポート

報徳学園が昨年に続き大阪桐蔭を倒して4強、22年ぶり優勝へM2

2024.03.28


今朝丸裕喜(報徳学園)※写真は過去の取材より

<第96回選抜高校野球大会:報徳学園4-1大阪桐蔭>◇28日◇準々決勝◇甲子園

報徳学園(兵庫)が大阪桐蔭(大阪)を破って昨年に続き4強入りを果たし、2002年以来、22年ぶりのセンバツ優勝へM2とした。

先発の今朝丸 裕喜投手(3年)が自慢の速球を武器に、強打の大阪桐蔭打線を113球5安打1失点に抑えて完投勝利。大阪桐蔭の先発・平嶋 桂知投手(3年)との対決にも勝利した。今朝丸は「秋に敗れているので、そのリベンジができた。今日は余裕があり、力を入れたり、8割の力で投げることを意識したりすることができた」と声を弾ませた。女房役の徳田 拓朗捕手(3年)は「今日の今朝丸のストレートの勢い、コントロールならばストレート勝負できると思った」と強気の攻めも功を奏した。

打線は初回に2点を奪って序盤をリードすると、1点を返された8回の裏に2点を追加してダメを押した。

昨年センバツの準決勝カードの再現となったが、昨年に続き報徳学園が勝利。報徳学園にとっては、昨年秋の近畿大会の準々決勝で敗れたリベンジを果たしたことになる。

大角監督は「今朝丸は精神面の成長が感じられます。投げて抑えるだけではなく、守備でも一生懸命やって抑える姿勢が見えたのは、秋からの成長点です。去年は大阪桐蔭を破ったことで満足した雰囲気があった。彼らはその失敗は知っていると思いますが、もう1度、締め直して行ければと思います」と昨年準優勝に終わった反省も今年に生かすつもりだ。

大阪桐蔭は守備の乱れも響いて失点を重ねたことが痛かった。1番の境 亮陽外野手(3年)が猛打賞をマークも、勝利には結びつかなかった。

<関連記事>
◆【トーナメント表】センバツ大会 結果一覧
◆星稜・戸田が2安打無四球完封で初4強、阿南光・吉岡はリリーフ好投も無念
◆健大高崎が「機動破壊」以来、12年ぶり4強、山梨学院は連覇の夢ならず
◆中央学院が春夏通じて初4強入り、青森山田の木製バットコンビ猛打賞も届かず
◆【一覧】大会8日目までの140キロ超え投手
◆【一覧】センバツ注目選手リスト

 

この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?