試合レポート

星稜・戸田が2安打無四球完封で初4強、阿南光・吉岡はリリーフ好投も無念

2024.03.28


戸田慶星(星稜) ※写真は過去の取材より

<第96回選抜高校野球大会:星稜5ー0阿南光>◇28日◇準々決勝◇甲子園

星稜(石川)が先発・戸田 慶星投手(2年)が2安打完封の好投と集中打で、阿南光(徳島)を圧倒し、センバツ初の4強入りを果たした。

阿南光の先発はエース吉岡 暖投手(3年)ではなく、大坂 将太投手(2年)が今大会初登板。星稜打線はその立ち上がりを攻め、2回の4連打を含めて序盤で4点を挙げて主導権を握った。

今大会初先発だった戸田は9回をわずか2安打105球の無四球完封。戸田は「先発を告げられたのは2日前。準備はしていたが、驚きだった。1イニング、1イニングを大事にと、捕手と話をした。公式戦初先発で、初完封を甲子園でできて嬉しい」とニッコリ。石川県勢としても、センバツ初のベスト4入りに貢献した。

準決勝の登板が予想されるエース佐宗 翼投手(3年)は「戸田はストイックに取り組む投手。自分に変化球はどうですか?、といろいろ質問してきます。自分は投げるつもりで準備していたが、このように休めるので、中3日で迎える準決勝で自分がフル回転して臨みたい」と語気を強めていた。

今大会No.1右腕と評された阿南光の吉岡は、2回途中から登板し1失点と自分の投球を見せた。「ストレートが強いので変化球でうまく攻めることができた。甲子園で抑えることができたが、しっかりと弾き返されてヒットにされることも多かったですし、まだまだです。また夏に戻ってこられるようにしていきたい」とキッパリ。センバツ2勝の自信を胸に、夏へのリベンジを狙う。

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この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

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