試合レポート

新基準バットでも強打を発揮!浦和学院が16安打8得点で山梨学院に快勝!

2024.03.03


三井 雄心(浦和学院)

<練習試合:浦和学院8-2山梨学院>◇2日 浦和学院グラウンド
3月2日から対外試合が解禁となった。昨秋県大会ベスト4に終わり、センバツを逃した浦和学院は、センバツ出場の山梨学院と対戦し、8対2で快勝した。

この日、山梨学院は主力投手が登板しなかった。「主力投手が投げていれば、ロースコアになっていたと思います」と森大監督は語るが、16安打中、7長打と打球が飛びにくい新基準バットになっても、打線のスケールの大きさは感じさせた。

「選手たちには、新基準バットになっても関係ないと伝えてきました。うちの野球は『超攻撃野球』。そのため冬は出力を高めるトレーニングをずっと行ってきました」とフィジカル強化に重きを置いて、打撃練習でも木製バットを使ってきた。

ドラフト候補に挙がる三井 雄心内野手(2年)、昨夏も甲子園に出場した月山 隼平内野手(2年)の2人は木製バットを使い、三井はバットを折りながらライト線への二塁打。月山は右中間を破る三塁打、1年生3番の西田 瞬内野手は新基準バットでセンター最深部の二塁打を見せた。

スタメンの打者は球足が速い打球を打ち返すことができており技術の高さが感じられた。

投げては右のエース・鈴木 由馬投手が好投。右スリークォーターから常時135キロ〜141キロの直球は威力があり、スライダー、カーブ、チェンジアップを投げ分け、山梨学院打線を6回まで2失点に抑える力投だった。7回裏から184センチの大型右腕・山浦 一心投手(2年)も130キロ台ながら、コントロールよく投げ分け、3回無失点の好投だった。

2人の好投に「今年はバッテリーが課題でしたので、鈴木 由馬の成長は大きかったです。山浦は独特の間合いがあり、ボールも動きます。新基準バットで生きる投手になるのではないかと見ています」と成長ぶりを評価していた。

守備面では1年ショートの石田 陽人内野手は4度の守備機会で、1失策があったが、これも不規則に跳ねたイレギュラーバウンド。残りの3つは落ち着いて打球を捌いており、安心感があり、守備の要へ成長している。

投打ともに順調に仕上がっている浦和学院
春季大会までどんな進化を見せるか楽しみだ。

<関連記事>
【◆【試合レポート】対外試合解禁! 昨年センバツ覇者・山梨学院が浦和学院と対戦!ベンチ入り狙う1年生投手が力投
◆名門・浦和学院が3年生の進路を発表!主力投手は東洋大、明治大、日本体育大と豪華!ベンチ入り選手の中に弁護士志望を掲げる選手も!
◆「教員免許を取って野球部を指導するのがゴールではない」早大大学院博士課程に合格!浦和学院・森大監督が心理学研究に打ち込む理由
◆【高校野球ベストシーン’23最終回・埼玉編】昌平と花咲徳栄の準決勝は、両チーム合わせ25安打の猛攻撃を見せた「ザ・打撃戦」
◆【トーナメント表】2023年秋季埼玉県大会 結果一覧

この記事の執筆者: 河嶋 宗一

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在28地区が決定、長野では松商学園がノーシードに

2024.05.11

【2024年最新版 スーパー中学生リスト】 関東地区の強豪校注目の遊撃手、高校スカウト殺到の大型左腕、中村剛也の長男など38人をピックアップ

2024.05.11

シニア日本代表が発表!選抜大会準優勝の主力打者、ベスト4の主将、優秀選手などが選出!

2024.05.11

【阪神大学】V7の天理大の戦力紹介!投手力、打撃力、機動力充実の布陣で大学選手権へ!

2024.05.11

名門・東海大相模の進路紹介!プロ注目打者は東洋大、エースは中央大で早くもリーグ戦に出場!

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.11

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在28地区が決定、長野では松商学園がノーシードに

2024.05.06

センバツV・健大高崎は夏も強い! Wエース抜きで県大会優勝、投打に新戦力が台頭中!

2024.05.06

【関東】山梨学院と常総学院がそれぞれ優勝、出場校の対戦が確定<春季大会>

2024.05.06

【春季埼玉県大会】花咲徳栄4回に一挙10得点!20得点を奪った花咲徳栄が昌平を破り優勝!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>