新基準バットでも強打を発揮!浦和学院が16安打8得点で山梨学院に快勝!
三井 雄心(浦和学院)
<練習試合:浦和学院8-2山梨学院>◇2日 浦和学院グラウンド
3月2日から対外試合が解禁となった。昨秋県大会ベスト4に終わり、センバツを逃した浦和学院は、センバツ出場の山梨学院と対戦し、8対2で快勝した。
この日、山梨学院は主力投手が登板しなかった。「主力投手が投げていれば、ロースコアになっていたと思います」と森大監督は語るが、16安打中、7長打と打球が飛びにくい新基準バットになっても、打線のスケールの大きさは感じさせた。
「選手たちには、新基準バットになっても関係ないと伝えてきました。うちの野球は『超攻撃野球』。そのため冬は出力を高めるトレーニングをずっと行ってきました」とフィジカル強化に重きを置いて、打撃練習でも木製バットを使ってきた。
ドラフト候補に挙がる三井 雄心内野手(2年)、昨夏も甲子園に出場した月山 隼平内野手(2年)の2人は木製バットを使い、三井はバットを折りながらライト線への二塁打。月山は右中間を破る三塁打、1年生3番の西田 瞬内野手は新基準バットでセンター最深部の二塁打を見せた。
スタメンの打者は球足が速い打球を打ち返すことができており技術の高さが感じられた。
投げては右のエース・鈴木 由馬投手が好投。右スリークォーターから常時135キロ〜141キロの直球は威力があり、スライダー、カーブ、チェンジアップを投げ分け、山梨学院打線を6回まで2失点に抑える力投だった。7回裏から184センチの大型右腕・山浦 一心投手(2年)も130キロ台ながら、コントロールよく投げ分け、3回無失点の好投だった。
2人の好投に「今年はバッテリーが課題でしたので、鈴木 由馬の成長は大きかったです。山浦は独特の間合いがあり、ボールも動きます。新基準バットで生きる投手になるのではないかと見ています」と成長ぶりを評価していた。
守備面では1年ショートの石田 陽人内野手は4度の守備機会で、1失策があったが、これも不規則に跳ねたイレギュラーバウンド。残りの3つは落ち着いて打球を捌いており、安心感があり、守備の要へ成長している。
投打ともに順調に仕上がっている浦和学院。
春季大会までどんな進化を見せるか楽しみだ。
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