News

オリ茶野、西武岸…… 徳島インディゴソックス・岡本哲司監督が語る「NPBで活躍するOBの共通点」

2024.02.25


徳島インディゴソックス時代の岸 潤一郎・茶野 篤政

昨年、四国アイランドリーグplusで四国制覇を達成し、11年連続ドラフト指名を成し遂げた徳島インディゴソックス。22年から指揮を執る岡本哲司監督が、選手たちに求めるのは「意識の高さ」だ。

2月17日に行われた西武B班との交流戦で、2019年に41盗塁を記録し、自身2度目となる盗塁王で優勝に貢献した金子 侑司外野手(立命館宇治-立命館大)が1番・センターで出場。1打席目の初球を捉えた打撃に岡本監督は”凄み”を実感したという。
「実績がある選手だけに、初球から鋭いスイングで強い打球を放っていた。そこに対して、『なぜ打てるのか』と捉えることが徳島の選手に求められている。どうしたら高いレベルに追いつけるのか、結果を残すためにどうしたらいいかを選手達自身が意識するように引き上げていきたい」

高いレベルのプレーを前にどう感じるかが、選手の結果に結びつく。監督自身も「目指すべき場所を確認することができた」と語るほど、チームにとって収穫の多い試合となったという。

「意識の高さ」は過去に指名された徳島OBにも共通する点だと話す。実力だけでない、野球に対する姿勢が、ドラフト指名に繋がると評価する。

「オリックスの茶野 篤政外野手(中京-名古屋商科大・2022年ドラフト育成4位)や、西武の岸 潤一郎外野手(明徳義塾-拓殖大中退・2019年ドラフト8位)といった、一軍に出場している選手たちは野球に対する意識が高い」

「特に茶野は練習から音を上げず、苦手な部分を常に取り組んでいた。昨年横浜に5位指名を受けた井上 絢登内野手(久留米商-福岡大)も同じく苦手な部分を徹底して行うなど、練習から高い意識を持ってトレーニングに励んでいた。そうした姿勢を現役の徳島の選手も見習って、ひた向きに努力して欲しい」

実際、井上は過去のインタビューで「スイング軌道が悪かったので、体の使い方を1年間かけて教えてもらいました」と、10種類のティーバッティングを毎日500スイング以上こなしていたと明かしている。こうした努力の積み重ねが、選手たちにとってもNPBへの近道となっているのだ。

現役の徳島でも、キャプテンの寺岡 丈翔外野手(東福岡-福岡大)を筆頭に意識の高い選手が増えていることを実感しているという。17日の西武戦は岡本監督が求める「意識の高さ」を体験する最高の機会となったに違いない。

<関連記事はこちら>
◆今年の徳島ISで「NPBに一番近い」選手は誰だ!? 監督は日大出身右腕を絶賛、桐蔭横浜大卒内野手にはオリ茶野を彷彿!
◆徳島インディゴソックスの新入団選手21人は超豪華!「独立リーグ史上初のドラ1誕生」の期待大!
◆【緊急企画】“ドラフトの鬼”徳島インディゴソックス「超育成球団の謎」に迫る!
◆2年で9人がドラフト指名 徳島IS・岡本哲司監督「驚異の育成術」を解き明かす!
◆徳島ISルーキー・岸本大希が西武戦で大活躍! 猛打賞1四球2得点のどこでも守れる快足野手に注目だ!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.26

【春季関東大会】常総学院・中村虎汰郎が二刀流の活躍で決勝進出に貢献!9回にはサヨナラに繋がるヒット!投手としてはセンバツ後に再転向で連日の好リリーフ!

2024.05.25

【関東】白鷗大足利が初、逆転サヨナラの常総学院は15年ぶり決勝<春季地区大会>

2024.05.26

【春季近畿大会】大阪学院大高のプロ注目ショート・今坂幸暉は3打数無安打。「第1打席がすべて」と悔やむも好守備に手応え

2024.05.25

【熊本】九州学院、熊本工が決勝へ<NHK旗>

2024.05.25

【宮城】仙台育英が2発で快勝、仙台城南が初の決勝進出で東北大会へ<春季県大会>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.22

【愛知・全三河大会】三河地区の強豪・愛知産大三河が復活の兆し!豊川を下した安城も機動力は脅威

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商