2014年高卒ドラフト組の現在地 上位指名全員が現役! 1位指名4人は明暗分かれる
済美時代の安樂 智大
昨シーズンまで楽天でプレーした安樂 智大投手(済美出身)が、メキシカンリーグのレッドデビルズのキャンプに招待されたことが報じられた。
安樂は2014年のドラフト1位で指名を受け、済美高から楽天へと入団した右腕。先発としては結果を残すことができなかったものの、2020年から中継ぎに転向して躍進した。2021年から3年連続で50試合以上に登板するなどブルペンを支え、昨シーズンも57試合の登板で3勝2敗10ホールド、防御率3.04の成績を残していた。
今シーズンも勝ちパターンを担うことが期待されたが、このオフにパワハラ問題が発覚し自由契約となった。そのため海を渡ってプレーする機会を模索することとなっている。
その安樂と同じ2014年のドラフトで上位指名(1・2位)を受けた高卒の選手の現在地を調べてみた。
ドラフト1位指名を受けたのは、安樂のほかに西武・髙橋 光成投手(前橋育英出身)と巨人・岡本 和真内野手(智辯学園出身)、そして、ソフトバンク・松本 裕樹投手(盛岡大附出身)の3人だった。
髙橋はエース、岡本は確固たる主力として、すでにチームの中心選手に成長した。一方の松本は故障もあり、やや2人には遅れを取っていたものの、セットアッパーに定着。昨シーズンは53試合の登板で2勝2敗25ホールド、防御率2.68と結果を残した。
ドラフト2位では、ロッテ・小野 郁投手(西日本短大附出身・楽天2位)、日本ハム・清水 優心捕手(九州国際大付出身)、オリックス・宗 佑磨内野手(横浜隼人出身)、ソフトバンク・栗原 陵矢内野手(春江工出身)の4人が指名されている。
宗は遊撃手から中堅手を経て三塁手に定着し、チームの3連覇を支えてきた。栗原は捕手から外野手を経て内野手となり、東京五輪では日本代表として金メダル獲得に貢献している。清水と小野は1軍が確約されているわけではないが、今シーズンも現役を続行中だ。
安樂と同じく2014年のドラフト会議で上位指名を受けた高卒同期の選手たちは、10年目を迎える今シーズンも全員がNPBで現役を続行している。
安樂はメキシコの地でシーズンの契約をつかむことができるだろうか。
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