戸郷翔征1.8億、万波中正8000万! 大幅昇給 高卒5年目コンビの意外な共通点「高校日本代表入りを逃した」
戸郷翔征、万波中正
今年、大ブレイクした日本ハム・万波 中正外野手(横浜)が4倍となる8000万円で契約更改。高卒5年目の今年は141試合に出場し、打率.265、25本塁打74打点と数字を大きく伸ばした。自慢の強肩を活かし、リーグ4位タイとなる5補殺を記録。ゴールデングラブ、ベストナインも受賞し、この1年で球団の看板選手となった。
同世代でNO.1選手といえば、巨人・戸郷 翔征投手(聖心ウルスラ)だろう。今季は12勝5敗、170イニングを投げ、防御率2.38、141奪三振を記録し、同世代の投手で群を抜いた活躍を見せている。球団は戸郷の働きを高く評価し、倍増の1億8000万円で契約更改した。巨人の高卒6年目までの投手が1億円を突破したのは史上最速の記録だという。
2人の共通点は、高校日本代表入りを逃していること。当時から2人ともポテンシャルは非常に高かった。万波は特大本塁打を打てるパワーと140キロ後半の速球を投げ込む強肩が魅力だったが、コンタクト力が大きな課題で、短い期間で結果が求められる高校日本代表向きの選手ではなかった。
戸郷は140キロ後半の速球、縦に鋭く落ちる変化球を投げ込みなど、吉田 輝星投手(金足農-日本ハム-オリックス)ら高校日本代表の投手陣に負けない能力の高さはあったが、当時、敬遠されやすかったアーム式のフォームで、スカウト側の評価も高くなかった。
万波はドラフト4位で年俸520万円、戸郷はドラフト6位で年俸500万円からのスタートだった。しかし今では万波は15.4倍、戸郷は36倍の年俸を手にすることとなった。
こうした立ち位置を手に入れたのは本人の努力とチャンスを掴んだ勝負強さが大きいだろう。来季は高卒6年目で、中堅の年に入っていく。さらに全盛期を迎えるシーズンになるのか注目だ。
<2018年 高校代表入りメンバー>
【投手】8名
吉田 輝星(金足農-日本ハム-オリックス)
板川 佳矢(横浜-国際武道大-日本通運)
奥川 恭伸(星稜-ヤクルト)
柿木 蓮(大阪桐蔭-日本ハム)
渡邉 勇太朗(浦和学院-西武)
市川 悠太(明徳義塾-ヤクルト)
山田 龍聖(高岡商-JR東日本-巨人)
野尻 幸輝(木更津総合-法政大-Honda)
【捕手】2名
根来 龍真(常葉大菊川-国士舘大-トヨタ自動車東日本)
小泉 航平(大阪桐蔭-NTT西日本)
【内野手】5名
日置 航 (日大三-明治大-明治安田生命)
中川 卓也(大阪桐蔭-早稲田大-東京ガス)
根尾 昂(大阪桐蔭-中日)
小園 海斗(報徳学園-広島)
奈良間 大己(常葉大菊川-立正大-日本ハム)
【外野手】3名
蛭間 拓哉(浦和学院-早稲田大-西武)
峯 圭汰(創成館-日本大-KMGホールディングス)
藤原 恭大(大阪桐蔭-ロッテ)