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2018年ヤクルトドラフトは中継ぎタイトルの清水を筆頭に様々な選手が活躍

2023.09.21


清水昇投手(帝京出身)

9月1日に高校生及び大学生のプロ志望届の公示が始まった。ドラフト会議へ向けてこれから報道が加熱していくことだろう。

野球界では、「ドラフトの成否は5年、10年経たないと分からない」とよく言われる。今シーズンが5年目のシーズンとなる2018年ドラフト指名選手たちは、どのような状況なのだろうか。球団別で振り返ってみたい。

ヤクルトの2018年ドラフトで支配下8人、育成2人の合計10人を指名した。5年目の今シーズン、文句ない活躍を見せているのが1位指名の清水 昇投手(帝京出身)だろう。この年のドラフトでヤクルトは1位で根尾 昂投手(大阪桐蔭出身=現中日)と上茶谷 大河投手(京都学園出身=現DeNA)のくじ引きを外し、清水は3度目の入札での指名だった。

清水は1年目こそ11試合(先発3試合)の登板で防御率7.27と苦しむも、2年目からは中継ぎに転向。今シーズン含めて4年連続で50試合以上に登板。2021年にはシーズン歴代最多となる50ホールドを記録するなど、2年連続で最優秀中継ぎのタイトルを獲得し優勝に貢献した。チームに欠かせない存在となっている。

ドラフト4位の濱田 太貴外野手(明豊出身)も外野のレギュラーを狙い、着々と成長を遂げている。濱田は早くから1軍で起用されながらも故障も多くなかなか1軍に定着できていなかった。しかし今シーズンは開幕1軍スタートから1度も登録抹消されることなく1軍帯同を続けている。試合数、打席数はすでにキャリアハイを更新済み。左翼手を中心とした外野の一角として来シーズン以降のレギュラー定着が期待されている。

清水と濱田以外では5位入団の坂本 光士郎投手(如水館出身)が中継ぎ左腕として活躍。交換トレードで移籍したロッテで、今シーズンはキャリアハイを更新中だ。同じく中継ぎ左腕で7位入団だった久保 拓眞投手(自由ケ丘出身)は昨シーズン29試合に登板し防御率2.70と優勝に貢献するも、今シーズンは5試合の登板で防御率6.00と苦戦中。5月5日を最後に1軍での登板はない。

3位の市川 悠太投手(明徳義塾出身)、育成2位(支配下登録済み)の松本 友内野手(東福岡出身)はここまで1軍で目立った成績を残すことができていない。

また、ドラフト2位入団だった中山 翔太外野手(履正社出身)は期待されたパワーを発揮できず2022年に退団。現在は独立リーグの火の国サラマンダーズでプレーしている。8位入団の吉田 大成内野手(佼成学園出身)、育成1位の内山 太嗣捕手(八戸工大一出身)もすでにチームを去り、6位の鈴木 裕太投手(日本文理出身)も現在は育成契約。支配下復帰を目指している。

<2018年ヤクルトのドラフト>

1位:清水 昇(國學院大)
2位:中山 翔太(法政大)※現在は火の国サラマンダーズ(独立リーグ)
3位:市川 悠太(明徳義塾)
4位:濱田 太貴(明豊)
5位:坂本 光士郎(新日鐵住金広畑)※現在はロッテ
6位:鈴木 裕太(日本文理)※現在は育成契約
7位:久保 拓真(九州共立大)
8位:吉田 大成(明治安田生命)※現役引退
育1位:内山 太嗣(栃木ゴールデンブレーブス)※現栃木ゴールデンブレーブスコーチ(独立リーグ)
育2位:松本 友(福井ミラクルエレファンツ)※現在は支配下

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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