日大vs山手学院
日大高、延長10回表に勝ち越して3回戦へ!期待の大型左腕は猛暑の中の力投!
<第105回全国高校野球選手権神奈川大会:日大高9ー4山手学院(延長10回タイブレーク)>◇11日◇2回戦◇サーティーフォー保土ケ谷
日大高vs山手学院の横浜地区同士の対決は延長戦に及ぶ熱戦となった。日大高は山手学院の失策を絡めて、3回までに4点を奪うが、山手学院は食らいついて6回、1番・工藤 隼人外野手(2年)の適時打で試合は4対4の振り出しに戻る。
苦しい試合展開のなか、日大高の大型左腕・永谷 陽投手(3年)が踏ん張った。7回から登板し、真上から振り下ろす常時120キロ後半(最速130キロ)の速球と、スライダー、カーブを投げ分け、この試合で登板した投手の中では最も勢いのある直球を投げていた。これまでの最速は135キロだという。
振れる打者が多い山手学院打線を抑え、延長戦へ。10回表に押し出しで2点で勝ち越した日大高は、永谷を打席に迎える。
「監督から楽しんでいけといわれ、ストライクに来た球をうちに行こうと思いました」。高めに入った直球を逃さず、走者一掃の適時二塁打。この回、一気に5点を入れた。
「自分に打席が回ってくると思わなくて、2点を勝ち越したあと、どう守るか考えていたのですが、自分が打って5点リードになったので、非常に楽でした」。10回裏をしっかりと0点に抑え、勝利を呼び込んだ。
猛暑の中の終盤でのリリーフについて「こんな暑い中で投げるのは本当に疲れましたし、こんなに緊張する場面で投げたのも初めてでした」と汗をぬぐった。苦しい試合展開をものにしたのは、間違いなく、猛暑のなか踏ん張ったエースの力投だった。
取材=河嶋 宗一