成城vs都立杉並
1次予選のトーナメント表
・日大二、都立日野などが属する第1〜6ブロック
・世田谷学園などが属する第7〜12ブロック
・日本学園などが属する第13〜18ブロック
・城西大城西、日大豊山などが属する第19〜24ブロック
成城が一気に1イニング14得点で逆転コールド勝ち
先発田中大晟(成城)
成城の先発は田中大晟投手。直球と変化球の緩急を使ったピッチングで初回の都立杉並打線を三者凡退で抑える幸先のいいスタートを切った。
都立杉並先発は左腕の松尾和輝投手。初回にピンチを迎えるが難なく抑える。
2回都立杉並は7番深谷駿舞のスクイズで手堅く先制する、さらに3回にも2死からチャンスを作り、5番の松尾の適時打などで4点を追加する。
その後、6点ビハインドで迎えた成城が4回裏、相手のエラーもあり3点を奪ったが、都立杉並は6回に1番渡邊颯太の適時打で7対3と、さらにリードを広げた。
しかし、6回裏、成城打線が杉並投手陣を襲った。それまで安定していた都立杉並の松尾が突如崩れ始めると、8番萩原翼の適時打などで3点を追加。都立杉並の3番手・前田瑛希に対し6番清水卓将の適時打や、押し出し、相手のエラーも重なり、この回なんと一挙に14得点を挙げた。結局6回「サヨナラコールド」で本選出場を決めた。
成城ナインは金木監督の「自主性」という考えからノーサインで試合に挑んでいた。
金木監督は「左腕への対応は不安で序盤は打ちあぐねたが、前の試合から自主性が成長した選手たちがボールは振らないという対策から、相手投手が崩れたところで一気にいけた」と振り返った。
「本大会では相手の胸を借りるつもりで挑みたい」と意気込んだ。守る方では「取れるアウトが取れなかった」という課題も見つかったという。
敗れた都立杉並はコロナウイルスの影響で選手を欠いたが、打線は7点を奪い、先発の松尾も中盤まではいい球を投げていた。夏の大会ではより成長した姿が見られることを期待したい。
(記事:宮前蓮太郎)