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18年大阪桐蔭から3名の主将誕生 17年福井世代と比較すると

2021.11.15

18年大阪桐蔭から3名の主将誕生 17年福井世代と比較すると | 高校野球ドットコム
左上から小泉 航平、藤原 恭大、根尾 昂、柿木 蓮、石川 瑞貴、青地 斗舞、中川 卓也、山田 健太、宮崎 仁斗

 秋季リーグ戦が終わり、各大学から新体制が連日発表されている。東京六大学では立教大や早稲田大、さらには法政大などが新主将を発表している。その顔ぶれを改めて確認していくと、2018年に春夏甲子園を連覇した大阪桐蔭から、3名が選出されていた。

 プロ入りしたメンバーを含めて、18年夏甲子園、金足農(秋田)との決勝戦を戦ったメンバーを振り返ると、凄いメンツだったと再認識させられる。

<決勝:金足農戦のスタメン>
(左)宮崎 仁斗:立教大
(右)青地 斗舞:同志社大 主将
(三)中川 卓也:早稲田大 主将
(中)藤原 恭大:千葉ロッテマリーンズ
(遊)根尾 昂:中日ドラゴンズ
(一)石川 瑞貴:Honda鈴鹿
(二)大阪桐蔭山田 健太:立教大 主将
(捕)小泉 航平:NTT西日本
(投)柿木 蓮:北海道日本ハムファイターズ

 藤原は今季、自身初めてとなる月間MVPに選出されるなど、4年目につながる1年だったのではないだろうか。また根尾も出場機会を増やし、ブレークが待たれる若手の有望株としてフロントからの期待も大きい。柿木は1軍登板を目指し、勝負の4年目となる。

 またスタメンではなかったが、巨人横川 凱投手も徐々に登板機会を増やしており、3人には負けられない活躍を続けている。

 そして大学球界では山田と中川、そして青地が主将に抜擢されることになった。
 山田は通算62安打と現役最多安打となっている。目標の100安打も実現可能な位置にいる。中川は今季初となるベストナインに選出されるなど、打率.333で好調ぶりをアピールした。山田とともに12月からの代表候補合宿にも呼ばれているが、今後の活躍が楽しみだ。

 青地は代表候補合宿に選出されなかったが、今季はリーグの最高打率を更新する打率.520で首位打者に輝いた。そして、山田ともに早くから立教大の主力で活躍している宮﨑も、3年間で42安打をマークしている。大学野球の集大成となる2022年の活躍から目が離せない。

 高卒から社会人で奮闘するのは小泉、石川の2人は、互いに更なるレベルアップに向けて研鑽を重ねているが、根尾、中川らの1学年先輩にあたる2017年の福井世代からは、副将も含めて合計9名が各チームの幹部に入っていた。
捕手 福井 章吾(慶應大)主将
捕手 岩本 久重(早稲田大)副主将
捕手 東本 直樹(同志社大)副主将
内野手 坂之下 晴人(関西大)主将
内野手 泉口 友汰(青山学院大)主将
内野手 小林 大介(富士大)副主将
内野手 加藤 大貴(中京大)主将
内野手  坂本 義生(平成国際大) 主将
内野手  稲田 晃大(甲南大)副主将 ※任期は春季リーグ戦まで

 福井世代の9名と比較すると少ないとはいえ、後輩の根尾、中川らも現時点で3名が主将に抜擢されているというのは、福井世代が作った大阪桐蔭の礎をしっかりと引き継いでいると言っていいのではないだろうか。

 来年はプロ入りして4年目となり、根尾らは結果が求められる時期に差し掛かる。中川ら大学組も、卒業後の進路にかかわる大事な1年がやってくる。小泉、石川の社会人の2人も結果が欲しい4年目になる。1年後、彼らはどんな立ち位置にいるのか。今後も活躍に注目したい。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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