試合レポート

東海大浦安vs敬愛学園

2021.08.22

東海大浦安が敬愛学園下し県大会へ!大型左腕・金が4回まで10Kの快投

東海大浦安vs敬愛学園 | 高校野球ドットコム
先発・金韓根(東海大浦安)

 東海大浦安vs敬愛学園と実力校同士の対決。まず注目が集まったのは東海大浦安金 韓根の投球だ。1年秋からベンチ入りしている大型左腕。背番号1をつけて臨む今大会はかなりの成長を見せていた。右足を高々と上げて、真っ向から振り下ろすストレートは常時120キロ後半〜135キロ程度をマーク。角度があり、次々と空振りを奪う球質は魅力的。さらに縦横の120キロ前半のスライダーの切れ味も素晴らしく、ストレート、スライダーのコンビネーションで次々と三振を奪う。なんと4回まで10奪三振を記録した。

 打線は金を援護しようと、1回裏から1番杉山、2番松尾の連打でチャンスを作り、3番鯵坂の適時打、4番谷田の左中間を破る三塁打で一挙3点を先制。3回裏にも二死から6番の適時打、7番三浦の中超え適時三塁あで5対0。4回裏にも1点を追加した。

 6回裏には二死から4番谷田の2点適時打で8対0と点差を広げる。コールドを目指してマウンドに登った金はピンチを迎え、1番井出の適時打と2番小山の内野ゴロで2点を失ったが、ピンチを三振で切り抜け、7回14奪三振2失点と圧巻の投球内容だった。

 7回裏、東海大浦安は代打・小瀬木のサヨナラ適時打で7回コールド勝ちを収め、県大会出場を決めた。

 東海大浦安の韓は2年秋の時点では球威、変化球の切れはかなり抜けており、まだコントロールは甘く、技巧派左腕と比べるとテンポの良い投球を見せる投手ではない。ただ、試合をしっかりと作り、それでいて突き抜けた球威を持った投手なので、このままいけば、来夏には140キロ超えの左腕として注目される存在になるのではないだろうか。

 また打線も谷田を中心に振れる打者も多く、走塁意識が高い選手も多く、この秋は躍進が期待できるチームだった。

 敬愛学園は投手陣が崩れてしまい、金の前に苦しめられた。決して能力は低いわけではないので、今日の対戦を練習に活かし、敗者復活戦までレベルアップした姿となって臨むことを期待したい。

(記事=河嶋宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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