Column

絶対的エース君臨する東海大相模と今大会無失策の執念の守備光る明豊 優勝を手にするのは?

2021.04.01

決勝戦 東海大相模vs明豊

絶対的エース君臨する東海大相模と今大会無失策の執念の守備光る明豊 優勝を手にするのは? | 高校野球ドットコム
石田隼都(東海大相模)と幸修也(明豊)

 10年ぶりの決勝進出の東海大相模と初の決勝進出を果たした明豊。お互い初戦では延長戦を制して、苦戦を制しての勝ち上がりだ。

 まず東海大相模はエース・石田隼都が準々決勝以降から先発として躍動。26回を投げて43奪三振、四球0、K/BBは43.00と圧巻の好成績を残している。気になるのは起用法だ。石田は準々決勝、準決勝と2試合連続で先発。そして決勝戦で先発すると3試合連続。高校野球の定石でいえば、石田が先発といえるが、ただ4日間で3試合先発というのは、疲労状態を踏まえると、結構リスクがある。

 成績上、文句なしだが、連戦の先発はクオリティが落ちやすい。明豊は後半にしぶとさを発揮するチームなので、ショートリリーフに専念させた石田で、準備をしていきたい。

 これまで登板がある求 航太郎石川 永稀と明豊打線の力量を踏まえても十分に勝負ができる投手。総力戦で明豊打線を抑えにかかりたい。打線は好調の門馬 功が起点となり、積極的な走塁、打撃で畳みかけたい。

 一方、明豊は大会前ナンバーワン堅守にふさわしく、ここまでの4試合は無失策。当たり前のゴロは当然ながらアウトにして、そして抜けそうな打球を執念で追いつく。これまでの堅守を誇ったチームとは次元が違うぐらいのチームだ。投手は先発・太田虎次朗、中継ぎ・財原 光優、クローザー・京本眞の順番になりそう。打線はパンチ力のある黒木日向、準々決勝で先頭打者本塁打を放った幸 修也、攻守で勢いに乗っている阿南 心雄とつなぎの打撃で、得点をもぎ取っていきたい。

 力量的には五分五分。両チームともレギュラー以外の選手たちの力量の高さを表明し、勝利のためにどの選手も使える強みがあり、現代の高校野球として一歩先をいくチームマネジメントを行ったチーム同士の決勝戦ということで大きく盛り上がることは間違いない。

[page_break:両校のここまでの勝ち上がり]

両校のここまでの勝ち上がり

【東海大相模】

1回戦 3対1 東海大甲府
2回戦 1対0 鳥取城北
準々決勝 8対0 福岡大大濠
準決勝 2対0 天理

中心投手の成績
石田隼都 26回 43奪三振 防御率0.00

中心打者の成績
門馬功 打率.444 1本塁打2打点
柴田疾 打率.356 0本塁打2打点

【明豊】

1回戦 10対9 東播磨
2回戦 2対1 市立和歌山
準々決勝 6対4 智辯学園
準決勝 5対4 中京大中京

中心投手の成績
京本眞   8.2回 6奪三振 防御率5.19
太田虎次朗 18.2回 21奪三振 防御率3.86

中心打者の成績
黒木日向 打率.467 6打点
阿南心雄 打率.333 2打点

関連記事
選抜に挑む頑張る球児たちや母校へ熱いエールを届けよう!
高橋宏斗超えの豪腕や北海道No.1左腕…東日本注目投手リスト16名
超高校級遊撃手、スラッガー揃いの健大高崎など東日本注目野手リスト22名
真の近畿BIG4は?西日本注目投手リスト19名
世代を代表する超高校級スラッガーなど逸材揃い!西日本注目野手リスト27名

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.12

学法石川の好捕手・大栄利哉が交流戦で復帰! 実力は攻守ともに世代トップクラス!身長200センチ右腕を攻略し、完封勝利!

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.05.12

【春季新潟県大会】プロ注目右腕・茨木佑太が完封!元プロの芝草監督は素材、メンタル面も絶賛!

2024.05.12

【春季京都大会】センバツベンチ外の西村がサヨナラ打!新戦力の台頭目立つ京都外大西が4強進出

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.07

【鹿児島】神村学園は昨秋4強の鶴丸と初戦で対戦<NHK旗組み合わせ>

2024.05.07

【北海道】函館大有斗、武修館などが初戦を突破<春季全道大会支部予選>

2024.05.07

【山陰】益田東と米子松蔭、鳥取城北が石見智翠館と対戦<春季大会組み合わせ>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?