試合レポート

済美vs東温

2020.09.15

済美「全国1勝」の背番号1が投打に躍動!

済美vs東温 | 高校野球ドットコム
◎◎

 「東海大翔洋中戦の方が緊張しました」

 試合後、そう言って笑顔を見せたのは済美の背番号1・菊池瑠偉(2年・右投右打・166センチ62キロ)西予市立三瓶中時代では3年夏・四国大会準決勝で藤井中(香川)を延長8回で下し全国中学校軟式野球大会(全中)初出場。その全中では初戦で全国屈指の強豪・東海大翔洋中を1対0で完封する大殊勲を演じてみせた「全国1勝」右腕である。

 済美では腕の位置をサイドに近いスリークォーターに下げるなど自らが生きる道を模索し、「ゲームを壊すことはない」と中矢太監督からも信頼を得てようやくつかんだエースナンバーの座。

 この東温戦でも「身体能力が高い」(堀内準一監督)4番・玉井優李(2年・捕手・167センチ65キロ・右投右打・東温市立重信中出身)を中心に足を有する選手が多い打線に対し「初回の反応を見てストレートで押そうと思った」と、全国大会を経験しているアドバンテージを活かした対応力の高さで8回90球4安打9奪三振無四球1失点(自責点0)にまとめてみせた。

 打線も攻略に苦心しつつ、1番・古川聖(2年・二塁手・右投左打・160センチ60キロ・ヤング淡路<兵庫>出身)の3打数3安打4打点、そして菊池の高校通算1号で5点を奪った済美。代表決定戦で新田と戦う厳しい組み合わせにあっても、戦い抜く準備はできている。

(レポート=寺下友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.16

涙の甲子園デビューから大きくレベルアップ!前橋商の192センチの剛腕・清水大暉は、高速スプリットで群馬県大会19回1失点、22奪三振の快投!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.05.16

【2024年春季地区大会最新状況】全道大会は出場校決定、関東と東海は18日に開幕

2024.05.16

U-18代表候補・西尾海純(長崎日大)、甲子園で活躍する幼馴染にむき出しのライバル心「髙尾響には負けたくない」

2024.05.16

【秋田】秋田修英と秋田工が8強入り、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?