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選抜出場校の中学日本代表在籍数は? 大阪桐蔭や東海大相模など人気の背景も考察

2020.02.03

選抜出場校の中学日本代表在籍数は? 大阪桐蔭や東海大相模など人気の背景も考察 | 高校野球ドットコム
大阪桐蔭のエース・藤江星河は2017年のボーイズリーグ日本代表(世界少年野球大会日本代表)

 出場32校が発表され、3月12日の開幕が待ち遠しくなった選抜甲子園。
 今回は、出場する選手たちの中学時代にフォーカスを当てていく。出場校の主力を担う選手たちの中には、中学時代に日本代表を経験した選手が多く存在している。そこで、出場校別に中学時代に日本代表を経験した選手の在籍数を見ていき、その背景も考察していきたい。

 今回の「日本代表の定義」は、2017年、2018年の侍ジャパンU-15日本代表(硬式・軟式)、ボーイズリーグ日本代表(世界少年野球大会日本代表)、リトルシニア日本代表(全米選手権大会メンバー)、NOMOジャパン(JUNIOR ALL JAPAN代表)の4つの選抜メンバーを対象とし、また秋季大会はベンチ外の選手もカウントする。

 個人選手を知りたい場合は下記の記事を見ていただきたい。

個人名もチェック!
選抜出場する中学日本代表経験者は何人いる?

 それではまずは一覧をご覧いただこう。

大阪桐蔭 12人
東海大相模 8人
健大高崎 6人
履正社 6人
智辯学園 5人
花咲徳栄 4人
星稜 3人
中京大中京 3人
智辯和歌山 2人
山梨学院 2人
仙台育英 2人
天理 2人
鳥取城北 2人
国士館 1人
広島新庄 1人
明豊 1人

 1位は大阪桐蔭の12名となった。
 今や大阪桐蔭に入ることは中学生にとって大きなブランドになっており、スカウティングの頂点にいると言える。選手の獲得は関西がメインであるにも関わらず、「西谷監督を見た」といった噂は全国の至るところで立っており、実績も含めて中学生にとって大きな憧れの高校であるようだ。また、11月末から控え選手を中心に実戦経験を積ませる「生駒フェニックスリーグ」を設け、選手たちのモチベーションアップにつなげる取り組みを多くしており、野球を純粋にうまくなりたい環境が揃っている。そのため、卒業後もベンチ外の選手のほとんどが硬式野球継続。出口もしっかりしているところが人気の要因につながっている。

 多くの日本代表選手が集まる大阪桐蔭だが、行きたいと思わせる魅力、環境整備をしていることが一番の要因だといえる。また西谷監督をはじめとした指導者の方々も生徒思いの方々である。

 そうでなければこれほど継続的に入学することはないといえる。

 また、2位には東海大相模が8人でランクイン。
 歴史や実績もさることながら、東海大相模が持つ独特の雰囲気に憧れる声が目立つ。阪神タイガースにドラフト4位指名を受けた遠藤成も「相模の持つ覇気に惹かれた」と語るように、伝統の「アグレッシブ・ベースボール」に惹かれて、多くの選手が入学を決めるようだ。

 3位は履正社健大高崎の6人となった。
 大阪桐蔭と並び、大阪の二大巨頭として君臨する履正社。2019年の第101回全国高校野球選手権大会の優勝など実績面も申し分なく、また寮を持たずに自主性を重視した岡田龍生監督の指導法が中学生の心を掴み、選手の獲得にも成功していると考えられる。

 そして健大高崎も、「機動破壊」に始まり、きめ細かい球数制限や打撃改革など、独自の取り組みで2010年頃から台頭してきたチームだ。他とは一線を画す熱い取り組みが、中学生の心を動かいているのだろう。

 その他、上位には智辯学園花咲徳栄など、実績も残しながら指導力にも定評のある高校がランクインした。
 日本代表の実績だけがすべてではないが、選手を見る指標の一つとして興味深いことは間違いない。甲子園を見る楽しみの一つして、注目してみてはいかがだろうか。

(記事=栗崎 祐太朗)

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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