試合レポート

【春季埼玉県大会】埼玉栄が強肩捕手・倉田の攻守の活躍で5回コールド発進!

2024.04.29


倉田 陽人(埼玉栄)

【トーナメント表】春季埼玉県大会 結果一覧

<春季埼玉県高校野球大会:埼玉栄11-1北本(5回コールド)>◇27日◇2回戦◇熊谷公園

熊谷公園球場の第2試合はCシード・埼玉栄と、地区大会で早大本庄を破るなど勢いに乗る北本の一戦。

先発は埼玉栄が2年生エース・和泉 晴也投手、一方の北本は背番号17の右サイドの高島 琉星投手(3年)が登板し試合が始まる。

注目選手は「良い時は二塁送球タイムで1.8を切る」という、埼玉栄の強肩・倉田 陽人捕手(3年)。初回から、いきなり見せ場が来る。

北本は1回、埼玉栄・和泉の立ち上がりを攻め、先頭の小林 恭介(3年)が死球で出塁する。続く坂巻 陽月(3年)を迎え、北本ベンチがどう攻めるかカウントを作っている時に、やや離塁の大きくなった一走・小林に対し、「ずっと右目で見ていたら走者が刺せるラインを超えたので投げました」と、埼玉栄・倉田が持ち味である鉄砲肩で一塁走者を刺す。

北本はそれでも坂巻が遊撃への内野安打を放ち再度チャンスメークすると、3番・上間 尚仁(3年)も中前安打を放ち1死一、二塁とする。しかし後続が凡退し無得点に終わる。

埼玉栄はその裏、北本・高島の立ち上がりを攻め、1死から2番・井上 翔瑛内野手(3年)が中前安打を放ち出塁すると、続く高橋 良誠投手(3年)が左中間へタイムリー二塁打を放ちまず1点、さらに4番・倉田が三塁への内野安打で1死一、三塁とチャンスを広げると、続く平賀 悠真内野手(3年)が左前適時打を放つなど埼玉栄が幸先良く2点を先制する。

北本は早くも高島を諦め、エース左腕・吉川 絋太朗投手(3年)へスイッチする。

埼玉栄打線は攻撃の手を緩めず、2回にも、北本・吉川に対し、この回先頭の中村 寿也(2年)が中前安打を放ち出塁すると、その後2死二塁から3番・高橋良が左前適時打を放ちまず1点、続く倉田が四球を選び2死一、二塁とチャンスを広げる。ここで5番・平賀が左翼席へ3ランを放ち6点差をつけ試合の流れを完全に掌握した。

埼玉栄は3回にも北本の3番手・砂川 琳来投手(3年)から3四死球を得て1死満塁とし、相手の野選で1点を追加し7対0としコールドペースとすると、4回にもチャンスで長岡 琉太内野手(2年)、井上、高橋良、倉田の4連打が飛び出し、さらに4点を追加。11点差をつける。

投げては和泉、内藤 幸生投手(2年)、水野 就斗投手(3年)と3投手の継投で北本打線を1点で抑える。

結局、13安打を放った埼玉栄が5回コールド11対1で北本を下して、初戦を突破。夏のシードを得た。

埼玉栄の倉田は「和泉はブルペンでは良かったんですが、マウンドに行って初回はそのギャップに苦しんだかなと。でも失点しなかったのは良かった。基本走者が出たら自分が何とかすると言っている。今後も監督の期待を裏切らないように頑張りたい。自分は4番だがタイプ的に打点を稼ぐタイプではないので前後の打者を繋ぐ意識です。力が入って肩が入るので脱力で。基本守備のチームなので今後は和泉の後ろの2番手の確立が課題です。継投タイミングは相手打線に合ってきたら伝えるようにしている」と、振り返った。

存在が大きい大黒柱の倉田に対しては山田監督も「倉田以外、実戦経験が少ない子達が多いので最初バタつくんですけど、練習はしっかりできているんで。倉田がいる時といない時で別のチームになってしまうくらい存在が大きい。継投タイミングも自分とリンクしますし」と、最大級の賛辞を送る。経験値の高い倉田がやや経験値の低い投手陣を引っ張ることができれば上位進出も見えてくる。

一方の北本の垣原監督は「とにかく初回。キャッチャーが投げることはわかっていたんで気を付けろと言っていたんですが、向こうの方が大会慣れしている。『(前の試合の)熊商と聖望、うちと栄の差は何?』って選手達に聞いたら投手力だと。そこを課題にして頑張らないと。高島は荒れていても良いので腕を振ってほしかった。吉川も3ランの回は2死から。打撃は散々、速い球を練習してきてスピードには慣れてきたんだけど。投げる、打つだけではないスピードの差とか、力の差を教えてもらったので今日の負けを肥やしにしたい」と、初回の刺殺を悔やんでいた。とはいえ、攻守に力負けの印象。まずは夏までに投手力の整備、安定しゲームメークできる、柱となる投手の存在は必須であろう。

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この記事の執筆者: 南 英博

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