今年の高校生捕手は東妻、山瀬、水上など逸材揃い!【厳選12捕手リスト】
まもなくドラフト会議も間近。高校生投手の候補に続いて今回はドラフト候補野手をポジション別に紹介!まずは捕手の逸材を紹介したい。
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甲子園出場組を含め、今年は魅力的な捕手が多い!
高校日本代表にも選ばれた山瀬慎之助と水上桂
今年は捕手の逸材が多かった。近年の高校生捕手はスローイング、インサイドワーク、キャッチングのレベルが格段に向上した。その中でプロ志望届を提出した捕手は同世代の捕手の中でも突出している。
まず紹介したいのは東妻純平(智辯和歌山)だ。千葉ロッテの速球投手・東妻勇輔の弟で、兄と同じく遠投125メートルの強肩を生かしたスローイング技術は一級品。最終学年にかけてキャッチング技術、投手の持ち味を引き出すリードにも磨きがかかった。国体では木製バットで本塁打を放ち、打てる捕手としてナンバーワンの選手だろう。
U-18代表の水上 桂(明石商)は総合力が高い捕手。1.9秒台のスローイングはコントロールが素晴らしく、また第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップではインサイドワークの上手さを侍ジャパンU-18代表の首脳陣から高く評価され、ワールドカップでは正捕手として活躍。パナマ戦では木製バットで本塁打も放ち、打撃面でも成長を見せた。
また同じくU-18代表の山瀬慎之助(星稜)も、強肩ぶりは全国トップクラスの捕手だ。
甲子園ベスト4入りの藤田健斗(中京学院大中京)を高く評価する声も多い。甲子園では打率.467の高打率を記録し、さらに各投手の持ち味を引き出すインサイドワークを発揮。甲子園ベスト4進出の立役者の一人となった。
その他、甲子園に出場できなかったチームに目を移しても、好捕手は多くいる。
東北屈指の大型捕手・渡部雅也(日大山形)は1.9秒台のスローイングとパワフルな打撃が持ち味。石塚 綜一郎(黒沢尻工)は、この夏、岩手大会4強に導いた大型捕手。投手としてもマウンドに登る石塚は140キロを超える直球を投げ込み、その肩の強さは魅力的。また打撃も腕っぷしの強さを生かしたスイングから長打を量産する。
選抜では注目を浴びた江川侑斗
関東地区では、春から評価が高まった橋本大樹(山村学園)に注目。本塁打が打てて、逆方向にも強い打球が打てる打撃に加えて、捕手としても1.9秒台のスローイングに投手の持ち味を引き出すインサイドワーク、またキャッチングの良さも際立っており、春は関東大会ベスト4、夏は埼玉大会準優勝と実績を残した。
鶴見凌也(常磐大高)は172センチと小柄ながら、抜群の強肩をウリとする捕手だ。
そして近畿地区では、この夏に光泉を滋賀大会決勝に導いた強肩捕手・フェントン・ライアンを挙げたい。パワフルな打撃にも磨きがかかり、好守で高い能力を見せたキャッチャーだ。
九州ナンバーワンキャッチャー・江川侑斗(大分)も1.9秒台のスローイングは絶品で、コントロールも抜群。キャッチングや相手打者に応じたリードセンスも素晴らしい。打撃も右方向に強い打球が打てるのが魅力だ。
「強打型」の捕手では、持丸 泰輝(旭川大高)と神宮隆太(西日本短大付)も面白い。
持丸は引退した福浦和也(千葉ロッテ)のようにバットを寝かせ、長打を量産する。またキャッチング、スローイング能力も高い。
神宮も打者としては今年の捕手では最もポテンシャルが高い。捉えた時の打球の鋭さは圧巻。そしてたびたび強肩で盗塁阻止し、チームの危機を救ってきた。それでも率いる西村監督は「実戦では彼の能力を出し切れていない」と評する。そのポテンシャルの高さを次のステージで発揮できるか注目だ。
次回は内野手を紹介していきます。お楽しみに!
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実力派左腕カルテットや地方に潜む速球派右腕など今年の高校生投手は粒揃い!【後編】
(記事=河嶋 宗一)