試合に出たい!真剣に課題に向き合う野球小僧・武岡龍世(八戸学院光星)
八戸学院光星の攻守の中心選手として活躍を収めたショートストップ・武岡龍世。
1年時から公式戦に出場し、2年夏に初の甲子園出場を果たすと、その後、3季連続で甲子園出場を経験。大舞台の経験は豊富だ。
打撃では、センター方向へ伸びる打質が特長。昨秋の明治神宮大会の東邦戦では、バックスクリーン弾を放ち、この夏の甲子園の智辯学園戦でも、右中間へ甲子園初アーチをかけた。好調時は右、左に安打を量産し、勝負強い打撃を見せてきた。
武岡は夏の甲子園準々決勝敗退後、短い期間ながら木製バットの練習に打ち込んできた。調子も日に日に上がり、合宿4日目の25日の練習では手ごたえを感じていた。
「今日が一番良かったです。内角球、外角球をヒットにできています」
そんな武岡の課題は、いかに自分のポイントで打てるかだ。
金属バットでは捕手寄りのポイントで捉えていたが、木製バットの場合、これまでのポイントだと飛ばないため、ポイントを前に置いて打てるよう、微調整を繰り返してきた。
また守備では、代表入りしてから本職のショートではなく、外野手としての練習を繰り返している。必死にボールに食らいつく武岡にその理由を尋ねた。
「やっぱり試合に出たいからです。でも真剣に外野の練習を行ったのは初めてで、カバーリング、送球するときの距離感もまだつかめていません。今は、全然ダメです」
そう自身のプレーを厳しく振り返りながらも、随所でみせるソツのない動き、遠投110メートルの強肩を生かした正確性の高いスローイングには、センスの高さを感じさせる。
課題を明確にしながらストイックに取り組む武岡の姿勢は、必ずや世界の舞台で実るはずだ。
(記事=河嶋 宗一)
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