試合レポート

石川vs沖縄高専

2019.07.01

自力で勝る石川がコールド勝利

 初回に浮き足立った相手のミスを逃さず4点を先制した沖縄石川。中盤苦しんだが、7回裏で一気に試合を決めた。

 1回裏、沖縄石川は一死から2番嘉手苅が左中間を破る二塁打。3番与那嶺がライト前で続くと、沖縄石川ベンチは4番照喜名に手堅くスクイズ。これを落ち着いて決めて先制する。5番大城がセンター前ヒットで繋ぐと6番徳田がライト超えの大きな当たり。風が無ければ入ったかも知れない長打で一気に三塁へ。流れを止められない沖縄高専バッテリーにも焦りが出て、次打者に対してパスボールで徳田が生還。沖縄石川が大量4点を奪った。

 だが、ここから大方の予想を良い意味で裏切る沖縄高専。左腕高江洲は、2回にヒット1本を許したものの3回以降沖縄石川打線にヒットを許さない好ピッチング。内野陣も併殺プレーで高江洲を盛り上げる。2回以降の沖縄石川のボードにはゼロが並び続けた。

 しかし7回、投球が100球に近付いた沖縄高専・高江洲が力尽きる。この回先頭の嘉手苅がサードへのバントヒットを試みる。これがサードの悪送球を誘い二塁へ。動揺する相手の心理をつく沖縄石川。続く与那嶺も同じサードへのバントヒットで一・三塁とし、4番照喜名がタイムリー。その後も相手にエラーが生じると、最後は三本間のランダンプレーの隙を突いて生還。7点目が入りコールドゲームが成立した。

 投げてはエース安里が力投。2回表二死二・三塁から三振を奪うなど、計8つの三振を刻んだ。

(文=當山 雅通

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.15

西東京大会は激戦ブロックが続出!昨夏甲子園出場の日大三は国士舘と同ブロック!【2024年夏の甲子園】

2024.06.15

東東京の横綱に上り詰めた帝京、関東一の軌跡~前田三夫と小倉全由、2人の名将~【東西東京大会50周年物語③】

2024.06.15

【福島】日大東北がサヨナラ勝ち、帝京安積はコールド勝ちで4強入り<春季支部選手権大会>

2024.06.15

今年の東京は「スラッガー大豊作世代」! 超進学校に現れた「プロ入り明言」の二刀流、木製で本塁打量産の早実のスラッガーなどが夏を盛り上げる【注目選手リスト】

2024.06.15

“超不人気”だった東京の高校野球を「3つの出来事」が変えた! 東京ローカルチーム・桜美林の全国制覇、都立高の甲子園出場、そして……【東西東京大会50周年物語②】

2024.06.14

【福岡】九州国際大付は小倉商、東海大福岡は小倉南、春日は大川樟風、福岡大大濠は輝翔館と対戦【2024夏の甲子園】

2024.06.11

センバツ出場・東北のレギュラー左翼手がプロボクサー挑戦へ! エースはENEOS、主力は國學院大、国士舘大などへ進学【卒業生進路】

2024.06.14

15日に夏の甲子園抽選会!超激戦区・愛知が誇る逸材を一挙紹介!素材の宝庫・愛工大名電、中京大中京の149キロ右腕…そしてモイセエフはどこまで成長したのか?今年も全国クラスの逸材が点在!【注目選手リスト】

2024.06.11

【北海道】十勝支部は12日に抽選会!帯広大谷、白樺学園の初戦の相手に注目<夏の甲子園予選組み合わせ>

2024.06.11

【北海道】旭川支部の抽選会は12日!旭川実、旭川志峯など強豪の初戦の相手に注目<夏の甲子園予選組み合わせ>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得