U-18高校日本代表永田新監督への期待
今回は昨日少し触れたU-18日本代表監督について詳しく書きたいと思います。今年のアジア選手権、来年のワールドカップの高校代表監督に決まったのが報徳学園前監督の永田裕治さんです。
永田さんは1963年10月18日生まれの54歳。報徳学園では外野手として81年夏の第63回選手権大会で全国制覇を果たしました。中京大学を卒業後、桜宮(大阪)のコーチなどを経て、90年から母校である報徳学園のコーチ。94年に監督に就任後は春11回、夏7回甲子園に出場し、2002年春の第74回選抜大会で優勝に導きました。
昨年春の第89回選抜大会ベスト4を最後に勇退し、現在は保健体育科の教諭を務めながら、日本高等学校野球連盟の技術・振興委員にも就任しました。
過去2004年の第21回AAA世界野球選手権大会(台湾)と、05年の第6回アジアAAA野球選手権大会(韓国)で高校日本代表チームのコーチを二度務めています。
代表監督を選出する経緯について、日本高等学校野球連盟の竹中雅彦事務局長は、「監督として母校を18回甲子園に導き、センバツも1回優勝した実績と、昨年から技術・振興委員会に入っていただいて、選手を見る眼が長けていると感じました。昨年のU-18に選ばれた中にも永田さんが推した選手が多かった。コーチとして二度国際大会を経験したことも要因です」と話しました。
昨年のU-18ワールドカップで永田さんはJ SPORTSのテレビ中継の解説者として日本代表の試合や決勝のアメリカvs韓国の試合を担当されました。決勝では世界トップのアメリカ、2位の韓国の実力を目の当たりとされており、今度は監督として新たな日本代表のチーム作りへの構想を練ります。
なお、今年のアジア選手権は9月初旬に行われますが、日程は3月に正式発表されるためまだ確定していません。また、来年のワールドカップの開催地は現在未定となっています。
今後のスケジュールですが、総務委員1名(都道府県高野連の理事長から選出)、ヘッドコーチ1名、コーチ2名、アシスタントコーチ2名を4月に決定する予定です。また第一次候補選手の発表時期は、昨年から6月中旬に変更されました。今年もこれが引き継がれ、選抜大会に出場した選手だけではなく、春季地区大会や都道府県大会に出場している選手まで広げ、各大会の視察を行った上で決定する予定です。視察については監督に決まった永田さんの他、コーチや日本高等学校野球連盟の技術・振興委員か可能な限り行います。
昨年のワールドカップには今年3年生になる藤原恭大外野手(大阪桐蔭)と小園海斗内野手(報徳学園)が出場しました。もちろん今年はまだ選出されたわけではありませんが、藤原選手は今年も選抜に出場。小園選手は選抜こそ逃しましたが、現在も永田さんの授業を受ける直々の教え子です。二人の成長も楽しみです。
そして永田さんをはじめ選考委員を務める方が実際に眼で見て選出される新高校日本代表に期待しましょう!
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(文:松倉雄太)