第272回 報徳学園高等学校(兵庫)2015年10月16日

印刷する この記事をYahoo!ブックマークに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】(ページ下部のフォトギャラリーもチェック!)
[1]甲子園に最も近い強豪・報徳学園
[2]報徳学園が誇る守備用トレーニングを一挙紹介!
[3]理想の守備ができていた2009年を目指して

 兵庫県を代表する名門校・報徳学園といえば、守備。今回はいかにして高い守備力を築き上げているのか、指導者の理念に迫るとともに、報徳学園独自の守備のトレーニング法も教えていただいた。

甲子園に最も近い強豪・報徳学園

 甲子園まで約6km。全国で最も聖地に近い強豪が報徳学園だ。毎年守備力を中心にバランスの良いチームを作り上げ、激戦区兵庫の中でも優勝候補筆頭として名前が挙がる。“逆転の報徳”という異名も、苦しい試合展開を粘り、終盤勝負に持ち込める安定した守備力があればこそ。伝統的に守備が良いのは、もちろんそれだけの練習を積んでいるから。

永田 裕治監督(報徳学園高等学校)

 20年以上チームを率いる永田 裕治監督によれば、守備練習で大事にしていることは、「1球に対する気持ち。常にツーアウト三塁で守っている形」だとして、エラーしたら点が入るというプレッシャーの中でノックを行っている。

 球際の強さについても「練習しかないでしょうね。試合を想定した練習の。持って生まれたやつは最初から上手いんですけど、うちは叩き上げ」と選手を鍛え上げる。入部に関しての制限は無く希望すれば誰でもユニフォームを着ることが出来るため、3年生が引退しても部員は100人近い。
「突出したスーパースターの選手はいないので。まずはディフェンスが1番。それと走塁」
と計算の立つ部分からチーム作りを進める。

 試合形式のシートバッティングは無死一塁、又は無死一、二塁から始めるなど動く局面からスタートし、通常のノックももちろん行うが、それ以上に力を入れているのがランナーありのケースノック。それも単に「無死一塁」ではなく「守備側2点リード、無死一塁、バッター2番」と細かく場面を想定して行う。永田監督は1歩目の速さについても「キャッチャーの構えやバッターのスイングを見て、打球が来る前にしっかり準備しておくこと」と話していたが、毎日これを訓練しているわけだ。

二塁手・小松田 卓宏(報徳学園高等学校)

 セカンドを守る小松田 卓宏(2年)は「1歩目を大事に。ノックでもインパクトの瞬間を空中で迎えて、どちらにでも動けるようにしています」と心がけ、始めの3歩を強く踏むことを意識しているというショートを守る河野 翔吾(2年)は「動きが遅かったんですけどボールまで最短距離で行けるようになりました」と成長を実感。小松田が旧チームではサードを務めていた他、河野もショートの他にセカンド、サードの経験もあり内野ならどこでもこなせる。

 ただ「伝統的に守備はいいんですけど、守り勝ったという試合は今年とその前のチームは無いですね」というのが永田監督の最近の悩みで、現役時代に甲子園出場を果たした報徳学園OBの大角 健二部長も「例年と比べて試合の中での守備の対応力」を課題に挙げる。

 守備力向上のため報徳学園では連日多くの時間を守備練習に割くが、ノックなどの実技だけなく、トレーニングにも目を向けている。

注目記事
・10月特集 今こそ鍛えたい!守備のキホン

このページのトップへ

【次のページ】 報徳学園が誇る守備用トレーニングを一挙紹介!

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第79回 創志学園の登場で、関西と倉敷商らと新たな勢力構図【47都道府県 高校野球勢力図の変化】
第74回 甲子園のお膝元のプライド、報徳学園、東洋大姫路が競い合う中、明石商も台頭【兵庫・2018年度版】【47都道府県 高校野球勢力図の変化】
第468回 報徳学園 (兵庫)「基本」土台に、試合と「直結」し「魂」を出し切る【野球部訪問】
第36回 野球ノートに書いた甲子園5 高校野球ドットコム編集部 KKベストセラーズ【読書のススメ】
第6回 報徳学園が記念大会連覇中の東兵庫!昨秋2強揃う西兵庫!【2代表制大会展望】【100回記念大会特集】
第630回 小園 海斗(報徳学園2年・遊撃手)世界との激闘糧に、夏頂点へ駆ける【後編】 【2018年インタビュー】
第629回 小園 海斗(報徳学園2年・遊撃手)生粋の野球小僧、報徳学園で戦う男に【前編】 【2018年インタビュー】
明石商vs報徳学園【兵庫県 2017年秋の大会 平成29年度秋季兵庫県高校野球大会】
報徳学園vs明石南【兵庫県 2017年秋の大会 平成29年度秋季兵庫県高校野球大会】
第572回 三浦銀二(福岡大大濠)「鉄腕、カナダの地で復活!」 【2017年インタビュー】
第569回 小園海斗(報徳学園) 「世界が認める高打率のショートストップへ」 【2017年インタビュー】
第561回 前田 大輝(市立尼崎ー日本体育大学)「選手と同じ立ち位置で、みんなの先頭に立って進んでいく」 【2017年インタビュー】
報徳学園vs市立西宮【兵庫県 2017年夏の大会 第99回選手権兵庫大会】
報徳学園vs龍野【兵庫県 2017年夏の大会 第99回選手権兵庫大会】
報徳学園vs育英【兵庫県 2017年春の大会 平成29年度春季兵庫県高校野球大会】
小松田 卓宏(報徳学園) 【選手名鑑】
主島 大虎(報徳学園) 【選手名鑑】
報徳学園 【高校別データ】

コメントを投稿する

プロフィール

小中 翔太
小中 翔太
  • 1988年大阪府生まれ、京都府宮津市育ち。大学野球連盟の学生委員や独立リーグのインターン、女子プロ野球の記録員を経験。主なWebの寄稿は高校野球ドットコム。また、野球専門誌「Baseball Times」にて阪神タイガースを担当し、スポーツナビやYahoo!ニュースにも寄稿する。大阪、京都を中心に関西の球場に出没中。
野球部訪問トップに戻る サイトトップに戻る

コラム