第9回 報徳学園高等学校(兵庫)永田裕治元監督「全員野球を貫いて得たもの」【Vol.2】2017年06月10日

印刷する この記事をYahoo!ブックマークに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]全員野球が生みだす「納得」と「一体感」
[2]戦い方は戦力に合わせフレキシブルに

 第1回では、永田氏が全員野球を大事にしている理由について語っていただきました。第2回では、全員野球を貫いたからこそ得たものについて話していただきます。

報徳学園高等学校(兵庫)永田裕治元監督「全員野球のメリット」【Vol.1】から読む

全員野球が生みだす「納得」と「一体感」

永田 裕治・元監督(報徳学園)

 夏の甲子園予選前であっても、全員に同じ練習機会を与えるという方針は変わりません。たとえメンバーに入っていない選手であっても練習機会はレギュラーと一緒です。甲子園に出場したとしても大会中、全員に同じ練習をさせます。

 高校生なんていつ伸びるかわかりません。センバツ大会で甲子園のアルプスで応援してた子が夏の大会で3番を打ったケースもあります。誰が伸びてくるかなんて、最後までわからない。近頃は自ら志望して裏方に回る選手も増え、その場合はその意思を尊重しますが、望めばいつだってレギュラーメンバーと同じ練習をすることができます。

 このやり方を徹底すると、全員が同じ条件で日々を過ごせているため、チーム内の競争に勝てなかったときの言い訳はできなくなります。その分、メンバー選出の際の選手たちの納得度は高まります。

 納得度が高まると、チーム全体に一体感が生まれます。ベンチに入ることが叶わなかった選手たちも心の底から応援してくれる。相手チームからは「報徳さんはスタンドと一体となって戦っている」とよく言われます。ベンチに入れなかった選手でも全員の目が誰一人死んでいないと。目を見たらわかると。

 嬉しいのは、メンバーに入っていなかった選手達も含め、ほとんどの教え子が卒業後、学校に顔を見せに帰ってきてくれることです。
「ここでお父さんは野球をやってたんだぞ」などと言いながら、奥さんや子どもを連れて帰ってきてくれる。そんな光景を見ると涙が出てきます。指導者冥利に尽きる瞬間です。

【次のページ】 予想だにしなかったメリットとは

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
第79回 創志学園の登場で、関西と倉敷商らと新たな勢力構図【47都道府県 高校野球勢力図の変化】
第74回 甲子園のお膝元のプライド、報徳学園、東洋大姫路が競い合う中、明石商も台頭【兵庫・2018年度版】【47都道府県 高校野球勢力図の変化】
第468回 報徳学園 (兵庫)「基本」土台に、試合と「直結」し「魂」を出し切る【野球部訪問】
第36回 野球ノートに書いた甲子園5 高校野球ドットコム編集部 KKベストセラーズ【読書のススメ】
第6回 報徳学園が記念大会連覇中の東兵庫!昨秋2強揃う西兵庫!【2代表制大会展望】【100回記念大会特集】
第630回 小園 海斗(報徳学園2年・遊撃手)世界との激闘糧に、夏頂点へ駆ける【後編】 【2018年インタビュー】
第629回 小園 海斗(報徳学園2年・遊撃手)生粋の野球小僧、報徳学園で戦う男に【前編】 【2018年インタビュー】
明石商vs報徳学園【兵庫県 2017年秋の大会 平成29年度秋季兵庫県高校野球大会】
報徳学園vs明石南【兵庫県 2017年秋の大会 平成29年度秋季兵庫県高校野球大会】
第572回 三浦銀二(福岡大大濠)「鉄腕、カナダの地で復活!」 【2017年インタビュー】
第569回 小園海斗(報徳学園) 「世界が認める高打率のショートストップへ」 【2017年インタビュー】
第561回 前田 大輝(市立尼崎ー日本体育大学)「選手と同じ立ち位置で、みんなの先頭に立って進んでいく」 【2017年インタビュー】
報徳学園vs市立西宮【兵庫県 2017年夏の大会 第99回選手権兵庫大会】
報徳学園vs龍野【兵庫県 2017年夏の大会 第99回選手権兵庫大会】
報徳学園vs育英【兵庫県 2017年春の大会 平成29年度春季兵庫県高校野球大会】
報徳学園 【高校別データ】

コメントを投稿する

コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム