第11回 報徳学園高等学校(兵庫)永田裕治元監督「報徳学園イズムとは最善の準備をすること」【Vol.3】2017年06月17日

印刷する この記事をYahoo!ブックマークに追加 このエントリーをはてなブックマークに追加   

【目次】
[1]揺るがない報徳イズム
[2]過去最大の成長を遂げた現チーム/永田裕治元監督からのメッセージ

 第2回では、全員野球を貫いたからこそ得たものについて、語っていただきました。第3回では、報徳学園の戦い方、理念について語っていただきます。

報徳学園高等学校(兵庫)永田裕治元監督「全員野球のメリット」【Vol.1】から読む
報徳学園高等学校(兵庫)永田裕治元監督「全員野球を貫いて得たもの」【Vol.2】から読む

揺るがない報徳イズム

永田 裕治・元監督(報徳学園)

 試合に臨む際は、その試合が始まるまでに万全の状態にもっていけるよう、最善の準備をしてあげるところまでが指導者の仕事だと思っています。そのかわりいざ試合が始まったらおまえたちで頑張れと。ただし、試合の終盤などにもつれたりして困ったらいつでも頼って来なさいと。選手たちには常々そう伝えています。

 公式戦の試合中に怒ることはありません。公式戦で思うようにいかなかった責任はすべて監督にあるからです。できるようにしてあげられなかった自分が悪い。怒ったとしたら、それは自分に対して怒ってることになります。

 ただし、よほどの怠慢プレーが出た時はその限りではありません。その怠慢プレーを生じさせてしまった自分が悪いという思いはあるのですが、ベンチに入れなかった選手たちのことを思うとやはりそこは看過できない。試合中に怒ることで試合のペースを崩し、敗戦の確率を高めてしまう懸念があったとしても、そこは大声で叱ります。

 全員でカバーし合いながら、泥臭くプレーするのがうちの野球。例を挙げると、うちの野球部では、フライが上がった際のボールのお見合いはご法度です。お見合いしてヒットにするくらいならぶつかって捕りに行こうという決まりになっており、練習ではあえてぶつかる練習もおこないます。

 ぶつかったことで捕球できずにはじいてしまい、ボールが宙に浮いたとしたら、そのボールが地面に落ちる前にほかの誰かがヘッドで飛び込んででもキャッチしにいく。周りの選手はいつでも飛び込めるようぶつかることも想定して準備しておく。それこそが「報徳野球」なのだと。

【次のページ】 過去最大の成長を遂げた現チーム

この記事についてTwitterでつぶやく この記事についてFacebbokに投稿する
【関連記事】
明石商vs報徳学園【兵庫県 2017年秋の大会 平成29年度秋季兵庫県高校野球大会】
第122回 今夏の甲子園大会で影響を受けたことは?【出動!球児に聞き隊!】【野球総合研究所】
報徳学園vs明石南【兵庫県 2017年秋の大会 平成29年度秋季兵庫県高校野球大会】
第572回 三浦銀二(福岡大大濠)「鉄腕、カナダの地で復活!」 【2017年インタビュー】
第569回 小園海斗(報徳学園) 「世界が認める高打率のショートストップへ」 【2017年インタビュー】
第579回 打線は沈黙、エースは炎上…。惨敗の春から生まれ変わった二松学舎大附の夏【大会展望・総括コラム】
第578回 日大三、早実を撃破した西東京王者。甲子園4強の東海大菅生には「個の力」があった【大会展望・総括コラム】
第577回 本塁打記録更新、140キロ台投手連発、ランニングスロー連発!高レベル化した現代の高校野球【大会展望・総括コラム】
第569回 高校野球ドットコムが選ぶU-18代表 精鋭20人を発表!【大会展望・総括コラム】
第561回 前田 大輝(市立尼崎ー日本体育大学)「選手と同じ立ち位置で、みんなの先頭に立って進んでいく」 【2017年インタビュー】
報徳学園vs市立西宮【兵庫県 2017年夏の大会 第99回選手権兵庫大会】
報徳学園vs龍野【兵庫県 2017年夏の大会 第99回選手権兵庫大会】
報徳学園vs育英【兵庫県 2017年春の大会 平成29年度春季兵庫県高校野球大会】
第520回 国吉 大陸さん(興南出身)「一戦必勝の末に掴んだ紫紺の優勝旗」 【2017年インタビュー】
第519回 国吉 大陸さん(興南出身)「春夏連覇を達成した甲子園を今、振り返る」 【2017年インタビュー】
報徳学園 【高校別データ】

コメントを投稿する

コラムトップに戻る サイトトップに戻る

コラム