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第99回甲子園開幕!彦根東vs波佐見の公立校対決、復活を果たした済美の戦いぶりに注目!

2017.08.08

第99回甲子園開幕!彦根東vs波佐見の公立校対決、復活を果たした済美の戦いぶりに注目! | 高校野球ドットコム
八塚 凌二(済美)

 明日からいよいよ第99回全国高等学校野球選手権が開幕する。開幕試合は波佐見彦根東と公立校対決が行われる。この試合の見どころを紹介したい。

彦根東vs波佐見
彦根東は投手陣の顔ぶれが豊富。滋賀大会では5人が登板したが、本格派左腕・増居翔太、主将でエース右腕・松井拓真、春季近畿大会の大阪桐蔭戦で好投を見せた原功征が主に3人が軸。三塁を守る吉本孝祐もマウンドに登り、そして打っても9打点と勝負強い打撃を見せてきた。対戦相手によって投げられる投手を変えられるのが強みで、初戦ではどの投手を投げさせるのか。また打線は滋賀大会で好調を維持してきたが、甲子園でも発揮することができるか。

 対する波佐見は、チーム打率.371を誇る強力打線がウリ。キーマンは核弾頭の村川大介。打率.583、5盗塁と打てて走るリードオフマンがチャンスメイクに徹し、長打力あるクリーンナップで還す。投げてはエース・村川竜也、左腕・隅田知一郎が交互に投げてきた。まずは村川竜が投げて、最後は隅田が投げるパターンが考えられそうだ。

済美vs東筑
済美はチーム打率.400、68安打中24本が長打とかつての強打を思い出させる強打ぶりだ。その中心が、3番・亀岡 京平、4番・八塚 凌二、5番・吉岡 秀太朗のクリーンナップ。この3人は強力で、甘く入った変化球をいとも簡単に長打にするパワーがある。エース・八塚は粘り強い投球で最少失点に抑えていきたい。

東筑は、技巧派右腕・石田は福岡大会で、福岡工大城東西日本短大附福岡大大濠と打力が非常に高いチームを抑えてきた実績がある。また決勝では、三浦銀二を攻略して勝ち上がっているだけに打力も侮れない。済美が自慢の打力を発揮することができるのか?東筑は石田が好投し、試合の主導権を握ることができるのか?序盤の攻防に注目だ。

藤枝明誠vs津田学園
ともに初出場、さらに東海地区同士の対決となった。津田学園は、エース・水谷翼が軸だが、投手の頭数は多く、継投策も仕掛けることができる。打線は2年生4番・の上下 大地久保田 拓真など長打力ある打者が揃い、140キロ右腕が数多く揃う菰野を7回コールド勝ちしているだけに侮れない。対する藤枝明誠は、エース・久保田 蒼布津田学園打線の打ち気を逸らす投球を見せることができるか。打線は4番・中田悠斗を中心に左の好打者が揃い、静岡日大三島と好投手が揃うチームに対して打ち勝ってきた。

 打線は活発で、序盤からシーソーゲームが予想される。序盤・中盤・終盤としっかりとゲームプランニングを建てられたチームが試合を制することとなりそうだ。

(文・構成:河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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