Column

高知県立須崎高等学校(高知)

2017.02.26


集合写真(須崎)

少ない人数でも戦える

■須崎高等学校はどんな学校?
高知県須崎市にある高知県立須崎高等学校。1948年に高知県立須崎高等学校として発足。2016年に創立70周年を迎えた。2019年に須崎工業高等学校と再編統合することが決まっており、普通科と工業科を設置する新しい学校が誕生する。

■部員数は14人!
現在2年生5名、1年生9名の計14名という少人数で活動している須崎野球部は、広いグラウンドで日々練習に励んでいる。人数は少ないが、チームワークがよく仲がいい。チームについて、江渕 航平副主将は「打線は、長打力はないが、みんなが失敗を恐れずストライクを積極的に振っていくことが徹底できている」と分析する。

■秋につかんだもの
昨秋印象に残った試合を伺うと、高知県内では1,2の強豪校、岡豊高等学校との練習試合を挙げてくれた。この試合で10対7と打ち勝ち、「14名の田舎の普通の自分達でも戦えるぞ!と思うことができた」と江渕副主将は振り返る。「新チームになり、チーム内の競争が増えた。中山監督が選手のポジションをコンバートしてやる気を出させていると思う。そのことによって選手間でそれぞれの長所や課題を認め合うようになった」。高知県大会では2回戦の高知商戦で敗れたものの、「互角の試合ができた。春から夢のある、充実した練習ができるし、絶対に強いチームになれる冬練にします」と前を見据えている。

■来春のキーマンはこの選手!
昨秋は宮崎 錦志郎主将が新チーム結成以降、打率7割近くを残し、チーム内でずば抜けた成績を収めた。人間的、技術的にもチームのリーダーだ。1年生の浜田 息吹選手は昨秋の高知県大会1回戦、対安芸桜ケ丘で3安打、2回戦の対高知商でも大事な場面で打点を挙げ、3番に定着している。また来春のキーマンとして、江渕副主将は岡崎 雄選手、谷岡 雄真選手、チーム1のスイング力を誇る竹中 伸之助選手、そして江渕副主将自分自身の名を挙げた。

■砂袋を使った厳しいメニュー!
このオフシーズンの目標は「投手のスピードアップ、打者のスピードアップ、脚力のスピードアップ」だ。スピードアップするため、須崎野球部は砂袋を使い、頭の上で両手で持つ、体の前で抱えるなど7種類1セットで100mダッシュを2回行う。さらにフロントランジ、四肢踏みも砂袋を持ちながら、35m4本をこなす。「春季大会でベスト4、夏はその上を目指したい」。目標達成のために、厳しい冬を乗り越える。

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[page_break:みんな明るく仲が良い!]

みんな明るく仲が良い!

 ここからは宮崎 錦志郎主将(2年)、岡崎 雄選手(2年)にお話を伺いました。

宮崎錦志郎主将(須崎)

Q. この秋を振り返って、見つけた課題を教えてください。

宮崎:自分の課題は、時々守備でミスがあるので、冬の基礎練習で克服したいです。
岡崎:僕は投手なので、ボールのスピードとキレをつけることです。

Q. この冬はどんな冬にしたいですか?

宮崎:基礎練習で体力強化をし、体重を増やしスイング力の向上をし、長打力をつけたいです。
岡崎:僕が須崎高校のエースとして、チームのみんなから信頼されるよう、いろんなことで妥協せず、いままでは他人に厳しく自分に甘かったので、冬の基礎練習で克服します。強いハートの投手になります。

岡崎雄選手(須崎)

Q. モットーや好きな言葉は何ですか?

宮崎:努力は報われる!です。
岡崎:負けてたまるか、反骨心です。

Q. 他のチームに負けないこのチームの長所は何ですか?

宮崎:みんなが明るくて仲がいいところです。
岡崎:みんな仲良く、明るいところです。

Q. この冬の目標宣言をお願いします。

宮崎:今体重が65キロなので絶対に70キロにします!
岡崎:球速を上げ、ストレートのキレを増し、ピンチの場面でアウトローのストレートで三振を取れるようになることです!

 宮崎主将、岡崎選手、ありがとうございました!

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[page_break:努力は嘘をつかない!]

練習風景(須崎)

努力は嘘をつかない!

 最後に中山 裕文監督にお話を伺いました。

Q. 新チームのチーム作りはどのようにされましたか?また、この冬のテーマも教えて下さい。

 部員数が14名と少ないですが、生徒のやる気や競争心をあおりたく、新人戦予選や秋季大会などの大会後にポジションやレギュラーを変えて試合経験を多くさせ生徒自身にそれぞれの長所や課題を納得させ、生徒が日々の練習に目標をもって取り組むように気を付けています。また、選手間でも他人の長所や課題を認め合える環境を作っています。
この冬のテーマは「すべての体力アップ、スピードアップそして体感の強化によってバランスの向上」で、このことによって春からの「投手のスピードアップ、打者のスイング力アップ、脚力のスピードアップ」に繋がると信じています。

Q. 冬の練習に励む選手にメッセージをお願いします。

 努力は嘘をつきません!今まで通り、1歩1歩前に進んでいこう!

 中山監督、須崎野球部の皆様、ありがとうございました!


今年も大好評!
冬が僕らを強くする 特設ページ
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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