2016年のドラフトで、最も多く指名を受けた高校は?
左から長井良太(つくば秀英)、高橋昂也、岡﨑大輔(ともに花咲徳栄)
競合指名からの再度の競合指名など2016年も話題を呼んだドラフト会議。全部で87名が指名された。(育成枠を除く)
出身高校を見てみると、ともに高校3年生、チームメイトが2人指名された高校は全部で3校。
いずれも甲子園や全国の舞台を沸かせたチーム。当然だが記憶に新しい名前がずらっと並んでいる。
ちなみに、創価~創価大と共に歩んだ田中正義、池田隆英も2人揃って指名を受けた。
高校生+大学生では、以下の通り。(大学生の場合は出身高校で算出)
■つくば秀英
長井良太、大山 悠輔(白鷗大)、中塚 駿太(白鷗大)
というわけで、今年の出身高校ランキングとしては、3人が指名されたつくば秀英がトップ。
長井良太とその先輩、いずれも白鴎大の大山 悠輔、中塚 駿太が選ばれた。神奈川横浜の2人はともにドラフト1位と高評価を受けている。
その他の学校も顔ぶれを見てみると、強豪と呼ばれている中でも近年全国の舞台をコンスタントに沸かせている学校ばかり。
しかも、どのチームもはっきりとした自分の武器や個性を持った魅力的な選手が多くいる印象を受ける。
たとえ高校生の時にプロの道を選べなくても、その後じっくりと体を作り技術を磨き…と自分の力を伸ばし、育つことの出来る選手が多く在籍しているということだろう。
花咲徳栄の岡﨑大輔が指名された後に語った中で印象的だった言葉がある。
「次のステージで(甲子園の)悔しさを晴らしたいし、もっと成長していきたい。その『次のステージ』をどこにするのかを監督としっかり話し合い、僕はプロ志望届を出すことに決めました」
自分の将来を自分のものとして捉え向き合い、決断する。大人にだってなかなか出来る事ではない。
だが、そういった芯の強さが高校生に求められているのも事実だ。
精神的に大人になることが求められ、周囲や指導者もそれをきちんとサポートできる。
そんな環境から、「時代が求めるプロ野球選手」が生まれるのかもしれない。
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