
前回はパワートレーニングの導入として、定義について説明をしていきました。今度は実技に入っていきます。投手のパワーアップに欠かせないパワートレーニングを紹介していきます!
投手向けパワートレーニングとは
投手向けパワートレーニングの定義とは?
ピッチャーの投球動作時のフォームをバイオメカニズム的に分解して、ピッチャーがパワーを発揮しなければいけない動作に対してトレーニングを加えていくことが「投手向けパワートレーニング」の大きな定義となります。
サイドシャッフル
外転のパワーを高めるトレーニング
下半身の外転のパワーを高めるトレーニングの紹介です。サイドシャッフルは水平方向へ地面に力を加えて、パワーを発揮しながら進んでいきましょう。
スケートジャンプ
スケートジャンプも野球に役立つトレーニング!
下半身の外転のパワーを高めるトレーニングの紹介です。スケートジャンプでは、今度は高さを意識して、地面に大きな力(パワー)を加えて跳んでいきましょう。
ローテーションを加えたチェストパス
下半身の回転のパワートレーニング
下半身の回転を使ったパワートレーニングです。最初にスクワットの姿勢をしっかり作りましょう。重心をしっかりと下げた状態から、足首、ひざ、股関節の関節を伸ばすパワーと、地面の反力を使って押し込むパワーを爆発的な動作になるよう意識して行いましょう。
可動域のトレーニング
体幹のパワートレーニング
体幹部分のパワートレーニングでは、体幹の可動域を意識しましょう。
体を垂直に保った状態で、しっかり体幹を胸までひねって、パスを出す。
背中を丸めて行うのではなく、胸椎・胸郭をしっかり広げて行うことがポイントです。

[page_break:水平内転、内旋を鍛えるトレーニングも鍛えてさらにパワーアップ!]
筋力のパフォーマンスを高めるトレーニング
体幹で投げる意識を大切に
地面に座り、両足をこぶし1個分上げ、体を片方にひねってから投げるパワートレーニングです。しっかり体をひねり、内転筋を閉じる。バランスをキープしながら投げることを意識しましょう。手で投げるのではなくて体幹で投げる意識を持つことが大切です。
水平内転のトレーニング
メディシンボールを使った水平内転のトレーニング
メディシンボールを片方の手で掴みながら、腕立てのように、身体を下に落とします。メディシンボールを置くことで、水平内転(腕を肩の高さに上げた状態から内側に動かす動作)を過剰に出すことができるトレーニングです。
この動作を『一気にパワーを出す』ということを意識しながら行っていきましょう。
加速をつけた水平内転のトレーニング
加速をつけた水平内転のトレーニング
メディシンボールに両手を置いて、そこから両手を離して、姿勢を保ったまま、地面に手をつきます。メディシンボールから落下することによって、瞬間的に、筋肉や腱が引き伸ばされて伸張反射が使われてパワーを発揮することができます。
内旋のトレーニング
肩の複合的な内旋のトレーニング
立膝をついて、投げられたメディシンボールを片方の手のひらで受け止めて、地面に叩きつけます。肩の内旋の動きを意識しましょう。水平内転の動作も入るので、肩の複合的なエクササイズにもなります。
投手向けパワートレーニングのまとめ
シーズン前に行うことで、パワーアップが実現できる!
これらの専門的なドリルは1~2月のシーズン前に行うことがオススメです。
ベースとなる筋力、可動域、体幹、回復能力などをしっかりとオフシーズンの期間に鍛えていきましょう。
また、また次のシーズンオフにも、ボールの重さを重くしてつなげていくことでパワー要素はさらに高まっていきます。
年間通じて、継続的にトレーニングは行っていきましょう。
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