2月~3月 力を発揮させるためのトレーニングメニュー
前回に引き続き「90日間で野球のパフォーマンスをあげるトレーニング」について、高知ファイティングドッグスの村上 祐基選手と一緒に解説します。次の30日(3ヶ月目)で取り組んで欲しいのは「力を発揮させるためのトレーニングメニュー」です。
力を発揮させる基本のメニュー「スクワットジャンプ」
ただのジャンプ動作ではなく、三面方向(前額面、矢状面、水平面)にジャンプ動作を行ってください。両足でのジャンプ動作を行ったら、片足でのジャンプ動作も行ってください。片足でのジャンプ動作が出来るようになったら、ハードルを使って、負荷を高めていきます。
軸足の蹴る力を意識したメニュー
並進運動を意識した状態のトレーニングです。ピッチングの動作は、スプリットの形をメインで行う種目です。軸足の蹴る力、並進運動のパワーがとても大事になってきます。しっかり地面を蹴って、遠くへ跳ぶことを意識してください。
ボールを使ったエクササイズ
ボールを使ったトレーニングは、上半身のトレーニングではないことを、頭に入れておいてください。身体の中でパワーを一番出せるのは下半身です。投手の投球動作は、下半身の大きなパワーを使って、体幹を固定した状態で、身体をローテーション(回転)させて、最後に腕を素早く振っていきます。なのでボールを使ったトレーニングでは、上半身だけを使うのではなく、下半身にパワーを溜めて、体幹を固定することを意識して行ってください。
ストレッチショートサイクル
バッティングの体幹の使い方と、ピッチングの体幹の使い方は、似ているようで少し異なります。バッターは俗に言う「身体の割り」という状態を作ります。「身体の割り」を作ることで、つま先が地面について、上半身を逆方向に引っ付けることにより、投手側の筋膜、筋肉、腱が伸ばされます。このストレッチの力を使って、パワーを発揮していきます。このようにバッターの動作は、ストレッチショートサイクルを使っています。ストレッチショートサイクルの長所は、初動に力が一気に出ることです。伸ばされたものが戻る力を利用して、最初に力を発揮しやすくなります。ピッチャーの場合は、ストレッチショートサイクルをあまり使いません。ピッチャーは体幹を固定することによって、並進運動のエネルギーを回転運動に繋げていきます。このようにバッターのトレーニングなのか、ピッチャーのトレーニングなのか、身体の使い方の違いを理解して、トレーニングを行うようにしてください。
まとめ
(解説・殖栗正登)
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