Column

県立輪島高等学校(石川)

2012.07.12

僕らの熱い夏

今年のチームについて

田中慎悟選手

■今回取材に答えて頂いた球児
田中慎悟(学年:3年/ポジション:捕手/役職:主将)

Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)は何ですか?

攻撃的な野球

Q. 昨年秋の新チーム結成後から、チームが一番成長したなと感じる部分はどこですか?

全員が毎日つける野球日誌を改善し、反省、分析、試行ができるようになってきました。

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チームメイトを紹介!

三平 慶咲選手

Q. この夏のキーマンになるかもしれない仲間。もしくは春の大会、またはここ最近の練習試合で、結果を残している(調子の良い)仲間を紹介してください!

三平 慶咲(3年・投手)
田中 慎悟(3年・捕手)
塗師谷 一歩(3年・サード)
川崎 公一朗(2年・セカンド)
山外 賢輝(2年・センター)
尻田 悠介(3年・レフト)

Q. 上記で紹介していただいた彼はどのような活躍を試合でみせたのでしょうか?

三平…テンポのいい投球スタイルで、様々な球種を使いこなす
田中…長打力と信頼感はチームNO.1
塗師谷…走攻守でバランスが取れたオールラウンダー
川崎…野球センスはチームNO.1。走攻守でチームを引っ張る
山外…チームNO.1の俊足。出塁率もNO.1
尻田…高校球児の手本。私生活や学校生活で模範となる学生

Q. 続いて、いつも元気な(声が大きい、盛り上げ役など)そんな仲間を紹介してください。

中山 拓(3年)
武井 大夢(3年)

Q. 彼は普段、練習や試合でどう盛り上げてくれますか?

中山…声がグラウンドに響き渡る。…が、いつもおもしろいことを言っている
武井…チームのムードメーカー。武井が笑えば世界が笑う。芸も一級品

最後の夏への意気込み!

Q. 最後に3年生にとっては最後となる夏の大会。どんな夏にしたいかなど、思っていることを自由に教えてください。

今年の夏は守り抜くチームではありません。常に打撃でどんどん点を取りに行く『攻め』のチームです。夏の日差しよりも熱い打線で日本一を目指します。

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指導者が語る!このチームの強み

ミーティング風景

■今回取材に答えて頂いた指導者の方
冨永諒一監督

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなチームを作り上げてきましたでしょうか。夏に向けてどんなチームを目指してきたでしょうか。このチームの強みを教えてください。

輪島高校の伝統の野球はバッテリーを中心とした守りの野球です。しかし、今年のチームは完投能力があり失点が計算できる投手がエースの三平しかおらず、守りの野球を展開することは難しいと感じていました。さらに、道具の進化による

練習環境面の変化で打撃強化が進む昨今の高校野球で、守りの野球だけで勝っていけるのかという疑問が生まれるようになりました。そこで守りを中心とした「負けない野球」から、攻撃を中心とした「勝つ野球」へ方針を変えました。「1-0で勝つ野球ではなく、10-9で勝つ野球をする。」それが今年のチームの目指す方向性です。

 実際にどのように取り組んできたかというと、まず重点的に行ったのが走塁技術の強化です。攻撃というと打撃力を思い浮かべる方が多いと思いますが、野球は何本ヒットを打つかを競うゲームではなく、何回ホームベースを踏むかを競うゲームです。ですから、打撃力さえ身に付けば得点力が向上するわけではなく、走塁技術を磨く必要があると思いました。極端な例で言うと、走塁技術が身に付けばノーヒットで得点を挙げることも可能になります。実際に2番の山外はホームランを打つ事はあまり期待できませんが、出塁すれば1人で点を取る事は大いに期待できます。このように【打撃力+走塁技術=攻撃力】と考えてチーム作りを進めています。もちろん打撃力が乏しい貧打線では相手に与えるプレシャーが少なく、相手守備に精神的に優位に立たれてしまいますので打撃力の向上は言うまでもなく行っています。

 その次に重視して取り組んだのは基本的な守備の動きの強化です。守備に大きな欠点があると、攻撃に集中することが難しくなります。守備の基本的な動きをドリル形式にして行い、「鉄壁な守備」ではなくとも「攻撃に集中しやすくするための守備」を目指して訓練しています。

 輪島高校野球部では「社会人として幸せになるための人間性を自ら育む」という目的があり、単に野球の技術・体力が身に付くだけのチームではなく、野球を通して人を幸せにする力を養えるように活動しています。練習時間は平日約2時間30分と多くはないので、生活全てを力に変えることを意識して、24時間を成長できる時間とし、私生活や学校生活を大切に過ごしています。

 何のために野球をさせていただいて、誰のための野球をしなければならないのかを理解してきているのが今年のチームの最大の強みかもしれません。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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