松岡洸希、長谷川凌汰、喜多亮太…BCリーグのドラフト候補たち
国内にはNPB以外にもプロ野球はある。そのひとつが関東、北信越、そして滋賀県で運営を行っているルートインBCリーグだ。これまでにも内村賢介(元・DeNAほか)など多くの選手をNPBに輩出してきた。もちろん、今年も多くの候補選手が存在する。
最速150㎞超の松岡、長谷川や日本代表にも選ばれた喜多、強打の速水
速水隆成(群馬)
投手では松岡洸希(武蔵)に注目が集まっている。高卒1年目の19歳である松岡は右のサイドスローで150キロ近いストレートが武器。その姿はかつてヤクルトで活躍した林昌勇のよう。それでいて投手歴は1年半というから驚きだ。1年目からバリバリ活躍できる即戦力としてではなく、素材型として中位での指名が予想されている。
大卒2年目の長谷川凌汰(新潟)も候補の1人。今シーズンは先発としてローテーションを守り、11勝(1敗)をマークした。ストレートは150キロを超え、変化球もまとまっている。福井商業高校時代には甲子園にも出場。背番号「10」だったが、聖光学院高校相手に9回1失点完投勝利をマークしている。龍谷大時代には石田健人マルク(現・中日育成)とチームメート。
捕手では喜多亮太(石川)と速水隆成(群馬)がおもしろい存在だ。喜多は敦賀気比高校を卒業後セガサミーに入社し5年間プレー。そして今シーズンから石川へと加入した。2018年に行われたWBSC U-23 ワールドカップでは、NPBの若手選手らに混じって侍ジャパンにも選出されている。守備型の捕手として期待されている存在。
高卒4年目の速水は打撃が魅力のスラッガー型。捕手歴はBCリーグに入ってからと伸びしろは十分だ。一塁での起用もある。
[page_break:走攻守揃った加藤や青木、パンチ力の樋口]走攻守揃った加藤や青木、パンチ力の樋口
青木颯(群馬)
その他の野手では高卒3年目の外野手・加藤壮太(武蔵)が注目されている。走攻守揃っており、打撃は力強い巧打型。今シーズン29盗塁と足が使えるのも魅力のひとつだろう。中京高校(現・中京学院大中京高校)時代は、今井順之助(現・日本ハム)とともに甲子園にも出場。今井が4番で加藤は2番を任されていた。
内野手に目を移すと大卒2年目の青木颯(群馬)や大卒3年目の樋口龍之介(新潟)も候補になる。青木は俊足巧打のアベレージ型。打撃フォームはくせがない。遊撃が本職だが、NPBとの交流試合では三塁での起用にも応えている。
樋口は今シーズン打率.354、19本塁打、69打点とパワフルな成績を残した。NPBとの交流試合でも本塁打を放っておりパワーはある。横浜高校時代は柳裕也(現・中日)とともに甲子園に出場している。
昨年はBCリーグ戦士6人が指名を受けた。はたして今年は何人の選手が10月17日に名前を呼ばれるのだろうか。
(記事=勝田 聡)