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東北からは多数の現役プロ選手!坂本、郡司、山口、中野らが活躍中

2023.08.15


坂本勇人

第105回全国高校野球選手権大会(以下、夏の甲子園)は前半戦が終わりベスト16が出揃ったが、今大会に出場した代表校にはどのようなOB(NPBもしくはMLB)が在籍していたのだろうか。地区ごとに主なOBを振り返ってみたい。

東北地区で出場したのは八戸学院光星(青森)、花巻東(岩手)、明桜(秋田)、日大山形(山形)、仙台育英(宮城)、聖光学院(福島)の6校。その6校全てのOBが今シーズンもNPBもしくはMLBでプレーしている。

もっとも注目度が高いのはやはり花巻東だろう。大谷 翔平投手(エンゼルス)と菊池 雄星投手(ブルージェイズ)のメジャーリーガー2人に、松本 遼大投手(日本ハム育成)を含めて3人がプレーしている。今秋のドラフト候補としても注目されている佐々木 麟太郎内野手(3年)が在籍していることもあいまって日米で話題だ。

夏の甲子園2連覇を目指す仙台育英のOBでは、今シーズン開幕後に中日から日本ハムヘとトレードで移籍した郡司 裕也捕手が好調だ。中日では1試合の出場にとどまっていたが、日本ハムに移籍後は24試合の出場で打率.295(78打数23安打)、1本塁打、OPS.730と結果を残している。キャリアハイだった1年目の76打席をすでに超えた。

青森の雄でもある八戸学院光星のOBでは坂本 勇人内野手(巨人)が抜けている。開幕直後は打撃面で苦しみオールスターゲーム前には負傷での離脱もあった。しかしそれでも78試合の出場で打率.288(274打数79安打)、14本塁打、OPS.879と好調。昨シーズンは83試合の出場でOPS.759と低迷したが、V字回復を見せているのは流石の一言だ。

その他では武岡 龍世内野手(ヤクルト)が山田 哲人内野手(履正社出身)の離脱時に二塁手を任されるなど、キャリアハイの59試合に出場している。

その他の学校を見ると明桜山口 航輝外野手(ロッテ)、日大山形中野 拓夢内野手(阪神)、聖光学院佐藤 都志也捕手(ロッテ)がそれぞれ主力として活躍中。とくに今シーズンから二塁手へコンバートされた中野は打率.299(415打数124安打)と3割目前だ。山口も故障での離脱があったもののすでに2年連続となる2ケタ本塁打に到達した。両選手ともチームの上位争いを支えている。

<東北地区の代表校の現役OB>
※2023年シーズンNPBもしくはMLB球団に所属している選手

・青森:八戸学院光星(2年連続12回目)
坂本 勇人(巨人)
北條 史也(阪神)
田村 龍弘(ロッテ)
武岡 龍世(ヤクルト)
八木 彬(ロッテ)
伊藤 大将(ソフトバンク)※育成契約
佐藤 航太(ソフトバンク)※育成契約

・岩手:花巻東(4年ぶり11回目)
菊池 雄星(ブルージェイズ)
大谷 翔平(エンゼルス)
松本 遼大(日本ハム)※育成契約

・秋田:明桜(2年ぶり11回目)
砂田 毅樹(中日)
山口 航輝(ロッテ)
風間 球打(ソフトバンク)
曽谷 龍平(オリックス)
野中 天翔(中日)※育成契約

・山形:日大山形(2年ぶり19回目)
奥村 展征(ヤクルト)
中野 拓夢(阪神)

・宮城:仙台育英(2年連続30回目)
上林 誠知(ソフトバンク)
平沢 大河(ロッテ)
馬場 皐輔(阪神)
熊谷 敬宥(阪神)
西巻 賢二(DeNA)
梅津 晃大(中日)
郡司 裕也(日本ハム)
入江 大樹(楽天)
松原 聖弥(巨人)

・福島:聖光学院(2年連続18回目)
湯浅 京己(阪神)
知野 直人(DeNA)※中退
佐藤 都志也(ロッテ)
岡野 祐一郎(DeNA)
山浅 龍之介(中日)
船迫 大雅(巨人)

※数字は2023年8月14日時点

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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