Column

常総vs徳栄、浦学vs専松!関東の名門校同士が激突する準々決勝展望

2021.05.18

 5月18日、春季関東大会準々決勝。この2試合でベスト4が出揃うが、関東の名門校同士の対決に大きく盛り上がりそうだ。

花咲徳栄vs常総学院

常総vs徳栄、浦学vs専松!関東の名門校同士が激突する準々決勝展望 | 高校野球ドットコム
松田和真(花咲徳栄)、大川慈英(常総学院)

 花咲徳栄は2試合先発の144キロ右腕・松田和真が合計143球を投じており、疲労状態が懸念される。最速146キロ右腕・堀越啓太、140キロを超える金子 翔柾は安定感をかけるが、この2人の実戦力向上が甲子園の確率も高まるだけに、奮起を期待したい。

 また、打線は2試合で3本塁打と打線が活発。どの打者もオーバー・フェンス、長打が期待でき、つながれば大量点が期待できる。

 常総学院は大川慈英が初戦で7回途中まで投げ、さらに秋本璃空が今大会ベンチ外。そのため場合によって投手総動員で投げることになりそうだ。

 とはいえ、花咲徳栄打線はミスショットが許されない打線。駆け引き、投球術などあらゆることが求められるだろう。打線はミート力が高い打者が多く、花咲徳栄投手陣を攻略できる実力は秘めている。熱戦が期待できそうだ。

浦和学院vs専大松戸

常総vs徳栄、浦学vs専松!関東の名門校同士が激突する準々決勝展望 | 高校野球ドットコム
宮城誇南(浦和学院)、深沢鳳介(専大松戸)

 走塁をテーマにつながる打線でコールド勝ちを決めた浦和学院は1つのヒットからどれだけ進塁できるかが鍵になりそうだ。制球力が高い左腕・宮城誇南、146キロ右腕・三奈木亜星、遊撃手兼任の吉田匠吾は130キロ中盤ながら制球力が良く、テンポも良い。

 専大松戸は選球眼が高く、しぶとく打ち崩す強力打線は健在。浦和学院投手陣にも攻略できるようになれば、さらに自信をつけそうだ。エース・深沢鳳介が完投勝利を挙げたため、144キロ右腕の岡本陸の登板も考えられる。持丸監督も岡本の一本立ちを春の大会のテーマにしていたため、対応力が高い浦和学院打線にどこまで通用するか。夏を想定した場合、投手陣の課題を明確にできる重要な試合となりそうだ。

(文=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.05.31

【鹿児島NHK選抜大会】鹿児島実がコールド勝ち!川内商工は終盤に力尽きる

2024.05.31

夏の愛知大会は6月28日から開幕!決勝戦は7月28日【愛知大会要項】

2024.05.31

【北信越】富山県勢4校が12年ぶりの県勢V狙う、茨木擁する帝京長岡にも注目<地区大会>

2024.05.31

【鹿児島NHK選抜大会】鹿屋農が"強気の勝負"で勝機を引き寄せ4強入り

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.05.26

【春季関東大会】白鷗大足利が初優勝!最後はタイブレークの末サヨナラ死球で幕切れ!

2024.05.26

【近畿大会注目チーム紹介】実力派監督就任で進化した奈良の名門・天理。超高校級の逸材3人を擁し、緻密な攻守で全国クラスのチームに!

2024.05.26

【近畿大会注目チーム紹介】エース頼み脱却を目指してきた京都国際。「素質はプロ入り左腕と同等」の2年生左腕の台頭と打線強化で京都の大本命に成長!

2024.05.28

交流戦開幕、初戦の注目は髙橋宏斗vs.今井達也の初対決!

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉