立命館守山高等学校(滋賀)
集合写真(立命館守山高等学校)
一期生の選手たちが秋季県大会でベスト8!
■2016年から野球部が誕生した立命館守山
滋賀県守山市にある立命館守山は1959年に守山町立守山女子高等学校として開校。2006年に立命館守山に校名変更と同時に男女共学となった。そして共学10周年を迎えた2016年に硬式野球部が誕生し、誕生して1年目の秋季県大会でいきなりベスト8入りを果たした。今回は立命館守山のチーム環境について迫っていく。
■専用球場がなく、日々グラウンドを借用して練習に励んでいる
は1年生14名、2年生4名の計18名で活動している立命館守山。監督は新日鐵住金かずさマジックのコーチとして2013年の日本選手権優勝に貢献した秋武 祥仁氏が務めている。立命館守山は専用球場がなく、練習は校内のグラウンドで行っている。またシーズン中は、隣接する[stadium]守山市民球場[/stadium]や立命館大学野球場(京都市)を主に借用して練習している。いずれも限られた時間になるので、その時その時にできることに優先順位をつけて練習している。木村 祐貴主将は、「他のチームと比べて普段の練習時間・場所に制限がありますが、人数が少ないことで練習の量や質を確保していると思います」と語った。
そしてこの1年を通して、立命館守山のウリは
・打力
・真面目さ
・経験値
の3つとなった。
■悔しさで終わった夏のデビュー戦 秋まで合宿で力をつける!
立命館守山のデビュー戦は夏の滋賀大会の甲西戦。しかし4対14とコールド負けに終わった。この試合を振り返って木村主将は、「中盤に相手打線につかまり、焦りが出てきて、自分たちの野球ができず情けなかったです」と振り返る。この悔しさを忘れず、夏休みには北海道へ10泊の遠征、岡山で3泊の合宿をしたことが、チームワークの向上やチーム力の飛躍につながった。特に北海道では、立命館大の付属校である立命館慶祥にお世話になり、道内の強豪と数多く対戦することができたのが良い経験となった。昨秋は加治屋 大輝(まさき)投手が投打にわたる活躍を見せ、それに他の選手たちも応えてベスト8入りを果たした。
■甲子園に行く目標はブレずに取り組めた
木村主将は創部1年目を終えてこう振り返った。
「全てのことが初めてで、『高校野球』にどのように取り組めばいいのか手探りな1年間でした。経験や技量も様々でしたが、甲子園に行くという目標だけはブレずにやってきました。その結果秋季大会で県ベスト8に入れたことで、少しずつ自信とまとまりが出てきたと思います」
この冬では、基礎の反復をテーマに練習に取り組んでいるが、もちろんきつい冬のメニューもある。その中で特にきつかったのが、400メートルトラックでの400メートル×10本のダッシュ。年内の練習納めの日に100メートル×100本を行ったことだ。この冬のトレーニングで、立命館守山ナインは成長を目指している。
木村主将は秋武監督から言われたある言葉を胸に刻んでいる。
「努力するのは当たり前。勝負の世界は結果で評価される。現状の自分に満足してはいけない。勝ちにこだわる姿勢を持ち続けることが大切だと言われたことですね」
今の努力はチームの目標である甲子園を達成するために。春の大会では自信をもって戦えて文句なしの成績を残せるように、厳しい冬を過ごしていく。
[page_break:「ゼロ」から作り上げたチームワークはどこにも負けない]「ゼロ」から作り上げたチームワークはどこにも負けない
引き続き木村 祐貴主将と亀井 陽太二塁手にお話をお聞きしました。
亀井 陽太選手(立命館守山高等学校)
Q. この秋を振り返って、見つけた課題を教えてください。
木村:総合的な守備力です!
亀井:守備力ですね。
Q. この冬はどんな冬にしていきたいですか?
木村:自分の短所は無くし、長所はめいっぱい伸ばす冬にしたいです。
亀井:技術とメンタルの強化です。
Q. 野球をする上でモットーにしている、好きな言葉は何ですか?
木村:強気かつ素直であること。
亀井:洞察力です。
Q. このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?
木村:チームを「ゼロ」から作り上げてきたチームワークと、積み上げていく経験値は絶対負けないと思っています。
亀井:素直さです!
Q. このオフシーズン、『自分はここまで成長するぞ!』というこの冬の熱い宣言を最後にお願いします!
木村:下半身を強化して、安定した力強いバッティングを身につけます!
亀井:夏の大会でホームランを打てるようにパワーアップして一球に対する集中力を高めるようにします!
木村選手、亀井選手ありがとうございました!
練習風景(立命館守山高等学校)
立命館守山野球部の一期生として、野球部員としてのあり方を示してほしい
最後に秋武 祥仁監督にお話をお聞きしました。
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。
今春創部ということで、選手たちには1期生として自覚や責任感、また誇りを持つよう指導してきました。秋季大会をベスト8で終えたものの随所にチームの脆さが目立ちました。創部から秋季大会まで駆け足でチームビルディングを行ったため、この冬のトレーニングでは基礎基本に立ち返り、土台づくりを徹底していきたいと思っています。
Q. 最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。
冬のトレーニングの一球、一本が必ず春・夏につながると信じて、自分の限界を自分で決めることなく頑張ってください。 また、2期生を迎え入れるにあたり、1期生には立命館守山野球部としてのあり方をさらに浸透させていきたいですね。
秋武監督、立命館守山野球部の皆様、ありがとうございました!
今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
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