平成唯一の三冠王 松中 信彦氏が香川オリーブガイナーズのGM兼総監督に就任!
香川オリーブガイナーズのGM兼総監督に就任した松中 信彦氏(元:福岡ソフトバンクホークス)
9月30日、四国アイランドリーグplus所属の香川オリーブガイナーズは、新しいゼネラルマネージャー(GM)兼総監督として元・福岡ソフトバンクホークスの左スラッガー・松中 信彦氏の就任を発表した。
松中氏は183センチ97キロ・左投左打・1973年12月26日生まれ・熊本県八代市出身の45歳。八代第一(現:秀岳館・熊本)から新日鐵君津(現:日本製鉄がずさマジック)に入社すると長距離砲の素質が開花し1996年のアトランタ五輪では日本代表の4番として銀メダル獲得に大きく貢献。同年逆指名制度を利用し地元の福岡ダイエーホークス(現:福岡ソフトバンクホークス)への入団を果たした。
ホークスでは3年目の1999年から定位置を獲得すると2000年には初の30本塁打以上(33本塁打)を放ちシドニー五輪にも出場。2003年には123打点で初の個人タイトルを奪取すると、2004年には打率.356・44本塁打・120打点で史上7人目・通算11度目となる三冠王(・最多本塁打・最多打点)を獲得した。なお、平成年代で三冠王を獲得したのは松中氏のみの偉業である。
その後もチームをパ・リーグの盟主に押し上げ、2006年には第1回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)優勝メンバーとなった松中氏は2016年3月に惜しまれつつ引退。19年間・ホークス一筋となった生涯成績は、1780試合出場で5964打数1767安打・352本塁打・1168打点・打率.296。主な個人タイトルは最多打点3度(2003~2005年)・最多本塁打2度(2004・2005年)、首位打者2度(2004・2006年)となっている。
その後、解説業に転じた松中氏は独立リーグにも高い関心を示し、今年8月10日にはレクザムボールパーク丸亀で開催された「香川オリーブガイナーズvs福岡ソフトバンクホークス3軍」との定期交流戦にも来場。あいさつでは香川オリーブガイナーズに熱きエールを送っていた。
就任に際しても「香川県民のみなさんと選手、フロント、球団に関わる全ての方々と共に魅力あるチームを作って参ります。スタジアムでお会いしましょう!」と熱を持ったコメントを残している松中氏。まずは13年間、香川オリーブガイナーズを率いた西田 真二監督(元:広島東洋カープ)の退任会見と共に10月31日(木)に予定されている記者会見で、現役時代にヤフオクドームの観衆を魅了したホームラン級のチームプランがどのように示されるかに注目したい。
(記事=寺下 友徳)