【センバツ】ベスト8を大胆予想!選出理由も徹底解説
真鍋慧、佐々木麟太郎、松尾汐恩、宮城誇南
第94回選抜大会のトーナメント表
・浦和学院、敦賀気比などが属するブロック
・大阪桐蔭、花巻東などが属するブロック
・ベスト8以上の組み合わせ
第94回選抜高等学校野球大会(阪神甲子園球場)が1日順延となり、19日から開幕予定となった。今回はベスト8予想を紹介したい。
第1ブロック
登場校:浦和学院(埼玉)、大分舞鶴、和歌山東、倉敷工(岡山)
投手力、守備力が高く、ミート力も高い浦和学院が1歩有利。勝ち進んでも、複数投手陣を擁するだけに、全国制覇も狙える。昨年のセンバツは東海大相模(神奈川)、明豊(大分)といった、ゲームメイクできる好投手を複数揃え、ディフェンス力が高いチームが勝ち上がった。浦和学院が勝ち進めるだけの条件は揃っている。公式戦で実力を発揮できるかは別物。開幕戦の緊張を乗り越えることができるか。
和歌山東も、強豪を多く下し、昨秋の近畿大会決勝まで勝ち進んだ試合運びの上手さ、機動力野球には怖いものがある。
第2ブロック
登場校:クラーク記念国際(北海道)、九州国際大付(福岡)、広島広陵(広島)、敦賀気比(福井)
本命:広島広陵
対抗:九州国際大付
このブロックはいずれも秋季各地区大会の優勝校が登場し、明治神宮大会にも出場。どこが勝ち上がってもおかしくない。
投手力、守備力、打撃力と総合的にハイレベルな広島広陵が1歩リードしている。対抗となるのは九州国際大付。圧倒的な長打力で一気に試合の主導権を握りそうだ。敦賀気比は打撃とエースの上加世田頼希投手(3年)の投球次第。クラーク記念国際は投手陣の出来がカギになる。
[page_break:第3・4ブロック]第3ブロック
登場校:長崎日大、近江(滋賀)、聖光学院(福島)、二松学舎大附(東京)
このブロックで優勝候補として注目されていた京都国際が辞退。強打の二松学舎大附がベスト8候補に挙がる。繰り上げ出場の近江はエースの山田陽翔投手(3年)の実力こそ今大会屈指だが、大会前日に出場が決まったため、不安は大きい。まとまりのある長崎日大、聖光学院も強いが、例年、冬を越えてからの二松学舎大附は別のチームのように成長する。投手力も高く、このブロックではベスト8候補として挙げた。
第4ブロック
登場校:山梨学院、木更津総合(千葉)、日大三島(静岡)、金光大阪
今大会、実力No.1地区は関東。その実力校である山梨学院vs木更津総合が激突するが、山梨学院が1歩リードしているといえる。試合運びを見れば好投手に対して強く、センバツ前にも、関東、東海と全国地区屈指の実力校と練習試合を行い、勝利を収めている。逆に木更津総合が勝利すれば、一気にベスト8以上も狙えるとみている。
[page_break:第5・6ブロック]第5ブロック
登場校:高知、東洋大姫路(兵庫)、國學院久我山(東京)、有田工(佐賀)
守備型でエース・22876投手(3年)が一本立ちしている東洋大姫路がトーナメントを勝つ上では有利と考える。展望動画でも取り上げた高知が対抗馬。スカウト好みのタレント揃いのチームで、ハマれば一気に勝ち進む可能性がある。守備がいい有田工や、打撃力と機動力を絡めた攻撃ができる國學院久我山ももちろん可能性がある。
第6ブロック
登場校:星稜(石川)、天理(奈良)、只見(福島)、大垣日大(岐阜)
やはりハイレベルな打撃技術、守備力を持った選手が多く揃い、試合運びが堅実な天理が1歩リードしている。星稜は投手力が非常に高く、前評判通りの実力を発揮できるか。東海大会で前評判が高いチームを下してきた大垣日大も、自慢の投手陣、打線が実力発揮できるか。
[page_break:第7・8ブロック]第7ブロック
登場校:市立和歌山、花巻東(岩手)、明秀学園日立(茨城)、鹿児島大島(鹿児島)
どこが勝ち上がってもおかしくないブロックではあるが、高校通算56本塁打の佐々木麟太郎内野手(2年)を擁する花巻東の攻撃力の高さを評価したい。投手力に不安はあるが、それを補うほどの試合運びの上手さ、走塁技術、打撃技術の高さを持った選手が多い。
市立和歌山はこの打線を抑えて勝てるほどの投手陣が整備できるか。明秀学園日立は打線がかみ合うか。鹿児島大島は高校野球ファンが好む要素が全て揃ったチームなので勢いに乗って、観客を味方につけるような試合運びができれば、台風の目になる予感はある。
第8ブロック
力関係でいえば、大阪桐蔭が大きく有利。鳴門はエース左腕・冨田 遼弥投手(3年)を擁し、非常に実力のあるチームだが、やはり県の方針で練習試合が一切できないまま甲子園入りした不安は大きい。大阪桐蔭が前評判通りの実力を発揮できるか注目が集まる。
(文=河嶋 宗一)