狙うは3大会連続のセンバツ!優勝候補として期待がかかる東海大相模の戦力を分析
百崎蒼生、求 航太郎、板垣拓心、庄田聡史
県大会で圧倒的な戦いぶりを見せ、優勝を決めた東海大相模。今回はどんな選手たちがいるのか紹介していきたい。
投手陣
投手陣の安定感は関東大会に出場したチームの中でもトップレベルではないだろうか。まず県大会で評価を大きく上げたのが庄田聡史だ。下半身主導のフォームから繰り出す135キロ前後の直球と多彩な変化球を投げ分け、準々決勝の日大高戦では1失点完投勝利、準決勝の横浜商大高戦では7回13奪三振完封勝利(7回コールド)を収め、関東大会出場に大きく貢献。2年秋になると135キロ〜140キロを投げる投手が増えてくる傾向にあるが、庄田の場合、ストレートの回転数、コマンド力が群を抜いていて、なおかつ変化球が打者の手元で小さく変化するので。この時期で打ち崩すのは相当困難な投手だ。
求航太郎は180センチから角度のある常時130キロ後半〜140キロ前半の直球、スライダー、カーブ、カットボール、フォークを操る大型右腕で、東海大相模の右腕でこれほどスケールと実戦力が備わった逸材も久しぶりだ。また庄田裕太も右スリークォーターから140キロ近い速球と曲がりが鋭いスライダーを投げ込む。
昨年から実績のある武井京太郎が復帰途上なため、貴重な左投手枠として、投げることができれば大きな戦力となる。
打線
1番・伊藤航大はバットコントロールが非常に良く、県大会でも大当たりした左の好打者。2番も嫌らしい打撃が光る板垣 拓心、3番はリストの強さを生かして鋭い打球を連発する板垣、4番は本塁打を打てる求、さらに武井も2本塁打を放ち、強打者として大きくパワーアップしている。代打中心だが、山内教輔の打撃力はレギュラー級。神奈川県大会決勝では鋭いセンターライナーを放った。打席での雰囲気、スイングスピード、打球の速さはモノが違う。
守備
守備でも、捕手の谷口翔生は原俊介監督も高く評価するインサイドワークと、安定したスローイングが持ち味。秋の段階でこれほど落ち着いて守れている選手の存在は大きい。 深谷謙志郎は今年のセンバツでも好守備を見せた選手で、実に安定した三塁守備を見せる。
総合力の高さは出場校トップクラス。あとは投手陣がコンディションを調整し、しっかりと実力を発揮できれば、十分に勝ち上がれるチームではないだろうか。
(文=河嶋宗一)