チームを育てる10キロ走など日田林工(大分)の追い込みが凄かった!
日田林工のスタメン・ベンチ入り一覧
粘り強さとバッティングを武器にする今年の日田林工。打線を牽引するのは3番・立石大翔と4番の有永望叶主将の2人。立石は長打力とチャンスでの強いバッティングが光る選手であり、チームメイトからの信頼も厚い。
有永望叶と高橋虎太郎
そして4番・有永は中心打者であると同時にチームの主将として打線を牽引してきた。一方の守備ではエース・高橋虎太郎が試合を作る安定した投球と完投能力を見せてきた。
この3人に加えて、170センチ後半の身長を活かした成長著しい菅颯馬やショートを守る藤本唯人らの台頭が春以降の楽しみである。
■心身を鍛える10キロ走
「プレッシャーのかかるところでも結果を残せるようにしてほしいです」という射場監督の願いのもと、日田林工は厳しい冬を過ごしている。それを象徴するのがスイングとランニングの2つだ。
現在は日曜休日のみに限定して取り組むという長距離のランニング。その中身は、10キロを1時間以内に完走するというルール設定で冬休みからやってきたという。このハイペースに「終わったらへとへとです」と有永主将は語る。疲労感に襲われながらも、同時に達成感と一体感が生まれていることを感じている。
トレーニング模様
「走り切れば達成感がありますし、仲間同士で自然と声を掛け合うようになるので、チームの一体感は出てきています」
■私立に負けない振り込みを
もう1つのバッティングは、冬休み期間中に1000スイングを設定して、打力を徹底的に鍛えてきたとのこと。元々新チーム発足時からバットを振りこんできたが、「私立はもっと振っているんだぞ」という射場監督のゲキを聞いて取り組んできたが、冬場はこれまで以上にスイングを増やした。
ランメニューに取り組む選手たち
その結果、「秋までは長距離砲と呼べる選手はいませんでしたが、今は長打を打てる選手が増えてきた」と有永主将はチームの成長を実感。着実に春に向けて戦力は整いつつある。
■秋の悔しさ胸に
秋は3回戦で大分舞鶴と対戦し、13対14で敗れた。自慢の攻撃陣で得点を重ねながらも守備で失点を防ぐことが出来なかった。「帰りのバスでも『勝てる試合だった』と話をしていました」と有永主将をはじめ悔しさを残す結果となった。
ランメニューに取り組む選手たち
だからこそ土壇場の勝負所でのメンタルの強さを厳しい練習を通じて鍛えてきた。辛い練習を乗り越えたという自信を胸に、先手必勝の精神で上位進出を狙う。
(文=田中 裕毅)
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