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「高校球児400人に聞いた!アンダーシャツの選び方」データ

2015.04.09

高校球児400人に聞いた!アンダーシャツの選び方2015年04月08日

 球児のプレーを支えるアンダーシャツ。
今回、野球総合研究所では、高校球児400人を対象にアンダーシャツの選び方について、球児たちにアンケート調査を実施しました。また、今後のアンダーシャツのトレンドに関しても、野球専門店にお話を伺いました!

球児のアンダーシャツのトレンドと野球専門店での評判は…!?

 まずは球児が好むアンダーシャツの型や質感について。
タートルネックやミドルネックなどのネックがあるものと丸首などのネックがないものを比較したところ、人気を集めたのは前者。全体の約8割の球児が選択し、ネックありアンダーシャツの人気の高さが覗える結果となった。

 

 しかし野球用品の専門店に調査を実施したところ、全専門店が「丸首アンダーシャツのトレンド」について話をしてくれた。
高校球児に対するアンケートでは、タートルネックやミドルネック等のネックありが圧倒的支持を得ているのに対し、大学野球以上では「丸首アンダーシャツ」のトレンドがやってきている。プロ野球選手でも多くが丸首のアンダーシャツを用いており、今後は丸首のトレンドが高校野球界にもやってくるかもしれないとの事だ。

(左)バイオギア・ハイネック長袖、(右)バイオギア・丸首長袖シャツ

※丸首アンダーシャツとは(参考:ミズノ株式会社

 続いて質感についての調査では従来の型ほどの締め付けがなく、コンプレッションでは動きづらいという選手に最適な「ゆるピチ」のものが人気という結果に。全体の9割を超える支持を獲得し、フィット感抜群の新感覚アイテムは確実に球児の間にも浸透し始めていることが分かった。

[page_break:アンダーシャツは複数枚の所持が基本]

アンダーシャツは複数枚の所持が基本

 次にアンダーシャツの所持数について。
アンダーシャツの着替えはプレーの質を左右する重要なポイント。本来アンダーシャツが持つ吸汗性を失わない程度やタイミングでの着替えが球児のパフォーマンス向上に貢献しているわけだが、調査の結果、試合中の着替えの有無はほぼ半々。着替えない人の割合が着替える人の割合を若干上回るという結果となった。

 一方で、専門店にアンダーシャツの着替えるタイミングについて話を聞いたところ、着替えるタイミングとしては汗を吸うとアンダーシャツは重くなるため、汗でべたつき始めた時が着替えのタイミングとのこと。そのため、試合中に関しては、少しでもべたつきが気になったら着替えを行い、ベストパフォーマンスを発揮できるよう心掛けたほうがよいかもしれない。

 ところで、プレーヤーにとって必須アイテムであるアンダーシャツを球児たちは何枚くらい持っているのか。
調査の結果、最も多かったのは6枚~10枚という回答。次いで2枚~5枚という回答がほぼ同数を集め、共に全体の約4割を占める結果となった。また、10枚以上持っていると回答した球児もおよそ2割に及ぶなど、やはり毎日の練習に対応するためには複数枚の所持が基本。持っている枚数は人それぞれだが、この数字について各家庭の洗濯頻度との関連も考察できる結果となった。

[page_break:野球専門店に聞く、今後のアンダーシャツ事情]

野球専門店に聞く、今後のアンダーシャツ事情

ベースボールマリオの店内

 さらに編集部としては、今後のアンダーシャツのトレンドについて複数の野球専門店に対して調査を行った。球児からのアンケートと照らし合わせながら、今後のトレンドに関して考えてみる。

 高校球児に対するアンケートでは、タートルネックやミドルネック等のネックありが支持を得ている結果となった。しかし、プロ野球選手や大学野球以上で人気の「丸首アンダーシャツ」という新たなトレンドが高校野球界にやってくる可能性を専門店から聞くことができた調査結果となった。

 次に、アンダーシャツのフィット感では、「ゆるピチ」が圧倒的な支持を得ているこの流れは、高校野球のみでよく見られる傾向のようだ。高校生の8割近くはフィット系を選んでいるが、大学野球以上では好みの問題となり、ルーズ系とフィット系のシェアは同等となってくる。また、ゆるピチ系のライトフィット商品はコンプレッションの商品と比べて、価格がお求め安くなっていることもあり、高校生からの人気が高くなっている。

 その他の今後のトレンドとしては、アンダーシャツに求める効果が多様化するということが挙げられる。現在では、投手等アンダーシャツや、吸汗速乾に優れたアンダーシャツなど、特定の効果が期待されるアンダーシャツが発売されつつある。練習用では吸汗速乾重視のものを、試合ではベストパフォーマンスの発揮を助けるものを、というように用途に分けてアンダーシャツを変えてみることも面白いかもしれない。

<取材ご協力店舗>
・ベースボールマリオ
・ササキスポーツ
・サンデースポーツ

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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