楽天・オコエ瑠偉の背番号が「4」に、母校とダブルの喜びを目指す!
オコエ瑠偉(楽天)
2015年のドラフト会議で入団した高卒の選手たちは、2020年が5年目のシーズンとなる。10月に行われたドラフト会議では、同学年となる大卒の選手たちが、「即戦力候補」として続々と指名された。
同学年とはいえ、プロの世界では先輩になる高卒5年目を迎える選手たちはより一層、力が入ることだろう。
その高卒5年目を迎えるひとりであるオコエ瑠偉(楽天)の背番号が、2020年シーズンから「4」になることが発表された。楽天の背番号「4」は2017年、2018年の2シーズンは岡島豪郎が着用していたが、2019年は空き番号となっており2年ぶりの復活となる。
オコエは高卒ドラフト1位で入団し、1年目から51試合に出場。2年目も41試合の出場ながら、打率.300(130打数39安打)と順調に成長しているかに見えた。
しかし、その後は伸び悩み4年目となった2019年シーズンも、52試合の出場で打率.182(110打数20安打)と結果がついてこない。レギュラーはもとより、一軍が確約されている状態でもなく、春季キャンプやオープン戦での結果が求められる立場である。
2020年シーズンも外野のレギュラー争いは激しい。島内宏明、辰己涼介、田中和基に指名打者と併用ではあるが、ジャバリ・ブラッシュと候補は多くいる。背番号変更で心機一転、外野のレギュラー争いを勝ち抜きたいところだ。
そんななか、オコエの母校である関東一高も夏に向けて汗を流している。10月に行われた国体を制したものの、秋季東京都大会では3回戦で強豪・帝京高校に7対9で競り負けている。この敗戦で来春に行われる選抜高校野球大会の出場は絶望的となった。そのため、照準を夏の全国高校野球選手権大会(以下、夏の甲子園)へ合わせることになったのである。
この冬、後輩たち、とく3年生にとっては最後の夏へ向け鍛錬に励んでいる。先輩としてオコエも負けるわけにはいかない。2020年はオコエがレギュラーを獲得し、母校が夏の甲子園に出場するダブルの喜びとなることを期待したい。
<成績>
オコエ瑠偉(楽天)
(2019年)
52試合/打率.182(110打数20安打)/3本塁打/15打点/5盗塁
(通算)
188試合/打率.219(470打数103安打)/9本塁打/38打点/16盗塁
※数字は2019年シーズン終了時点
(記事=勝田 聡)
関連記事
◆関東第一高等学校 オコエ瑠偉選手【後編】 「伝説を生んだ聖地を巣立ち、伝説の選手へ」
◆関東一伝統の「1番センター」を受け継ぐ大久保翔太。大ファインプレーは師匠の教えがあった
◆茂木栄五郎 理想のバッティングは『フライとライナーの中間』【後編】