第709回 茂木栄五郎 理想のバッティングは『フライとライナーの中間』【後編】2018年06月01日

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【目次】
[1]意識しているのはバックスピンをかけて打球を遠くへ飛ばすこと
[2]きっかけとなったトレーナーの助言

 前編では東北楽天ゴールデンイーグルスの茂木 栄五郎選手が、長打を放つためにどんな工夫をしているのか。その理論とテクニカルの部分についてお答えいただいた。後編の今回は、そこからさらに深堀をしつつ、打撃強化のキッカケとなる出来事を引き続き一問一答で語ってもらいました。

意識しているのはバックスピンをかけて打球を遠くへ飛ばすこと


ノックを受けている茂木栄五郎選手(東北楽天ゴールデンイーグルス)

―― 近年、『フライボール革命』というのがアメリカからきて、日本でもソフトバンクの柳田悠岐選手なんかはそういう感じだと思うんだけど

茂木栄五郎(以下、茂木) 正直フライを打ちにいっている感覚はなくて、バックスピンをかけて打球を飛ばしているような感じなので、結果的にフライになってホームランになっている打球もあるんですけど、ライナーとフライの間ぐらいが僕の中では理想ですね。そんなにパワーがあるわけではないので、打球を上げ過ぎてしまうと外野フライになってしまうので、ちょっと伸びるぐらいの角度が一番いいのかなと思っています。

―― 去年の前半、ホームランがガンガン出たじゃないですか。あの状態というのは自分の中ではいい状態だったんですか

茂木 しっくりきてないときもあったんですけど、楽な力で打球を遠くへ飛ばせていたので。打席の中でミスショットをすることが少なくて、思った通りにバットが出せて、しかも力感もなく打てていたので、あの打率とホームラン数になっていたんじゃないかなと思います。

―― 少し前までは『バットが縦から入ることが基本』と言われていたんですが、今はそれにこだわらなくてもいい、アッパーでもいいみたいに価値観が変わってきている。その辺はどうなんですか?茂木さんはレベルで振り抜いているなというイメージなんですけど

茂木 あまり上から叩く意識はなくて、本当にボールに対して水平にバットが出るように、そこからボールに当たる瞬間にヘッドが立ってきてくれたらよりスピンもかかりやすいですし、力強い打球も打てるんじゃないかなと思います。

―― バットを振り出す位置は皆、肩口あたりから下に向って行くんですけど、そこからボールに向かっていく状態が平行というかレベルに向かっていくのがいいということですか

茂木 本当にざっくり言うと、点で捉えるのではなくて線で捉えるイメージで打つと、必然的にレベルスイングになるんじゃないかなと思います。

 

―― あと茂木さんのバッティングはフォローが大きいですね。すごく見栄えがする。それは意識して前を大きくしようと?

茂木 小さい頃に父からずっと打撃を教わっていて、そのときに前を大きくしなさいと言われて、練習でもそういう練習をしていたので、それは本当に小さい頃からの練習の成果なんじゃないかなと思います。

―― すごいお父さんですね

茂木 そうですね。教え方は本当に僕に合っていて、父とすごく練習した記憶もありますし、その練習があるから今の僕があるんじゃないかなと思います。

―― 木製バットで打つのは高校からですか

茂木 練習でたまに打つ程度で、大学に入ってから苦労しましたね。

―― 高校時代にもっと木製でやっていればと

茂木 それはすごくありますね。木製に慣れておけば上で野球をやるときすごく生きてくると思います。最初は金属から木への対応の難しさに苦労すると思うので、できれば高校時代に木製で打つことはいいことだと思います。

【次のページ】  きっかけとなったトレーナーの助言

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プロフィール

茂木 栄五郎
茂木 栄五郎 (もぎ・えいごろう)
  • ポジション:遊撃手
  • 身長:171センチ75キロ
  • タイプ:右投左打
  • 桐蔭学園-早稲田大学-東北楽天ゴールデンイーグルス
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