Column

北大津(滋賀)編「着実に滋賀県を代表する強豪校へ成長した北大津のつながり!」

2016.01.11


左から高校時代の大村 涼兼投手、岡本 拓也投手

 滋賀県の県立高校ながら春3回、夏3回の甲子園出場を果たし、県内の大会でも安定した強さを発揮している北大津高校。今回はそんな北大津について紹介していきたい。

宮崎監督の就任から20年で全国レベルの強豪へ

 1984年、琵琶湖からほど近い大津市に北大津高校が設立された。野球部の創設当初は現在のような強豪校とは程遠かった。転機が訪れたのは1994年。現在の監督である宮崎 裕也氏が野球部の監督を引き受け、熱血指導のもと県内で頭角を現していった。

  しかし、県内では順当に勝ち進むもののなかなか決勝戦で勝てず、甲子園に出場することができない日々が続いた。そこで宮崎氏は選手主導で考えさせ、監督自身も勝負や駆け引きを楽しみながら指導していくという方針に変えていった。

  そして2004年夏の大会でようやく甲子園に出場を果たし、ダルビッシュ有(テキサス・レンジャーズ)擁する東北高校に敗れたが、2006年選抜では、旭川実に2対1で勝利し、甲子園初勝利。2008年の選抜では、いきなり東北と対戦したが、3対2で破り、2回戦では土屋 健二(元横浜DeNAベイスターズ)など多くの好選手を揃え、優勝候補として注目された横浜高校と対戦。
前評判では横浜が有利だったが、試合は石川 駿(中日ドラゴンズ)が大会600号ホームランを放つなど6得点を挙げて、エースの土屋を攻略。投げてはエース・河合 勇志投手(ツネイシ)が強打の横浜打線に対し2失点完投勝利を挙げ、見事に横浜を撃破した。

 その後、2010年夏3回戦まで進出し、2012年の夏にも出場を果たし、滋賀を代表する強豪校として安定した戦いを見せている。昨年の秋の大会では近江兄弟社高校に勝利し滋賀県大会を制し、選抜を狙った近畿大会では報徳学園に延長戦の末、惜敗してしまったが(試合レポート)、昨秋の滋賀を制したチームだけに今後も期待が高まる。
2012年から遠ざかっている甲子園進出に向かう北大津高校に注目だ。

このペ-ジのトップへ

[page_break:近年の卒業生]

近年の卒業生

 過去10年でプロ入りした選手は2名。卒業生は関西地区の大学・社会人に進んで活躍する選手が多い。今年の卒業生たちの進路にも注目だ。

■2005年卒
中西 健太(元福岡ソフトバンクホークス)

■2009年卒
石川 駿(明治大-JX-ENEOS-中日ドラゴンズ)
河合 勇志(ツネイシ)
金田 忠大(中京大-ミキハウスREDS)

■2011年卒
横江 巧真(関西国際大)
小谷 太郎近畿大-矢場とんBOOSTARS)

■2012年卒
岡本 拓也九州共立大
村井 昇汰九州共立大

■2013年卒
則本 佳樹近畿大

■2015年卒
松川 健太大阪産業大
白井 拳斗大阪産業大
大村 涼兼 佛教大


注目記事
【1月特集】2016年、自律型のチームになる!

このペ-ジのトップへ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.16

涙の甲子園デビューから大きくレベルアップ!前橋商の192センチの剛腕・清水大暉は、高速スプリットで群馬県大会19回1失点、22奪三振の快投!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.05.16

【2024年春季地区大会最新状況】全道大会は出場校決定、関東と東海は18日に開幕

2024.05.16

U-18代表候補・西尾海純(長崎日大)、甲子園で活躍する幼馴染にむき出しのライバル心「髙尾響には負けたくない」

2024.05.16

【秋田】秋田修英と秋田工が8強入り、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?