Column

【第97回秋田大会展望】2季連続出場を目指す大曲工、春優勝の秋田南など有力校多数の秋田の見所を紹介!

2015.07.03

 私学が少なく、秋田商能代松陽角館など公立校を中心に長く歴史を築いてきた秋田県。今年も公立勢が中心となる。全国的にもレベルが高いチームを全国でお披露目できそうだ。

春優勝の秋田南、センバツ出場の大曲工と有力校続々

中島 和俊(秋田南)

 優勝の秋田南は、投打にパワフルな選手が揃う。注目は最速145キロ右腕の中島 和俊だ。冬場の走り込み、ウエイトトレーニングと合わせて行った食事改革でパワーアップを遂げ、この春に140キロ台に到達。東北大会では最速145キロを計測した。さらにスライダー、フォークの切れも良く、課題の球数減少、ゴロを打たせる投球術に磨きがかかれば、県内でも打ち崩しにくい存在になっていくだろう。
他、投手では春季秋田県大会決勝で登板した岩澤 優佑。打線も、バットコントロールが良い野上 朋輝、長打力ある三浦 光貴などパワーがある打者が揃う。東北大会初戦、花巻東高橋 樹也相手に、4得点を奪った(試合レポート)攻撃力は脅威となるだろう。初戦は新屋大館工の勝者と対戦する。

 ベスト8の秋田修英秋田高専大曲農太田の勝者と対戦。秋田修英は、エース・戸澤 信太郎を中心に守り勝つ野球を展開する好チームだ。

 同じく8強の能代松陽は、左腕エース・野呂田 遼太郎が注目。昨夏準優勝、昨秋準優勝と安定した実績を残しているだけに、有力な候補になるだろう。初戦は、横手清陵湯沢翔北の勝者と対戦する。伝統校・本荘六郷横手の勝者と対戦する。この4強で、2年連続夏の甲子園出場を狙う角館は、投打の柱である小木田 敦也がカギを握る。初戦は能代由利の勝者と対戦する。

 
 2013年以来の2年ぶりの甲子園出場を狙う秋田商は、最速141キロを誇る左腕・成田 翔がカギを握る。初戦は男鹿海洋秋田西の勝者と対戦する。また同ブロックには、選抜出場の大曲工がいる。エースで主軸を打つ武田 龍成、選抜の浦和学院戦で本塁打を放った赤川 駿試合レポート)など打力が高い選手が揃う。初戦はベスト4の西目雄物川の勝者と対戦する。西目は投打の中心選手である佐藤 泰成が注目だ。

 8強の秋田中央は、金足農大館鳳鳴の勝者と対戦する。どちらも甲子園出場経験のある学校で、どちらが勝ち進んでも好カードになりそうだ。県内で数少ない私学として意地を見せたい明桜も同ブロックだ。また第1回中等学校野球優勝大会で準優勝した秋田秋田も注目。甲子園100周年という記念の年に、春の県大会準優勝の成績を収め、東北大会出場。加藤 広大と、2年生で投手と遊撃手を兼ねる金沢 龍介の両右腕がカギを握る。

 大会は7月11日に開幕し、新屋大館工のカードでスタート。順調にいけば、7月22日に決勝戦を迎える予定だ。今年は実力校が多く揃い、どの学校が勝ち上がっておかしくない混戦模様の秋田をぜひ注目してほしい。

(文=河嶋 宗一

秋田県の高校のコラムを一挙紹介!
(大館鳳鳴)
秋田県のチームに、この夏にかける熱い思いを聞きました!
【僕らの熱い夏】県立湯沢高等学校(2015年06月23日公開)
【僕らの熱い夏】県立五城目高等学校(2015年06月26日公開)

このページのトップへ

第97回全国高等学校野球選手権大会
僕らの熱い夏 2015
【ひとまとめ】2015年の全国各地の高校野球を占う!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.16

涙の甲子園デビューから大きくレベルアップ!前橋商の192センチの剛腕・清水大暉は、高速スプリットで群馬県大会19回1失点、22奪三振の快投!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.05.16

【2024年春季地区大会最新状況】全道大会は出場校決定、関東と東海は18日に開幕

2024.05.16

U-18代表候補・西尾海純(長崎日大)、甲子園で活躍する幼馴染にむき出しのライバル心「髙尾響には負けたくない」

2024.05.16

【秋田】夏のシードをかけた3回戦がスタート、16日は大館鳳鳴などが挑む<春季大会>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?