試合レポート

専大松戸vs国府台

2016.08.21

専大松戸が実力を発揮し2回戦を突破!

専大松戸vs国府台 | 高校野球ドットコム

小堺(専大松戸)

 市川市国府台球場での第2試合目は、国府台専大松戸の一戦。強豪・専大松戸が初回から試合を動かしていき国府台を10対0で下した。

 この試合で特に目立っていた選手は専大松戸・先発の小堺 友貴。左腕から繰り出される130キロ近くの内・外に投げ分けるストレートは中々のものである。投げ方もテイクバックが小さく、左腕が隠れて見えにくく打者からはかなり分かりづらい中、ノビのあるストレートが胸元にズバズバと投げ込まれてくる。ストレートだけではなく、スライダーも横にスライドしていくような変化で左打者にとってはかなり逃げていくような、右打者にとっては自分に向かってくるような変化である。

 小堺は5回を被安打2、四死球0の三塁すら踏ませない投球で国府台打線を完璧に封じた。三振は比較的少なく、打たせて取るテンポの良いピッチング。体型は少しどっしりとしているが、バント処理の際のフィールディングはなんなくと軽快にさばいていく。

 この試合、小堺はピッチングで見せるだけではなく、バッティングでも素晴らしいものを見せてくれた。5回表、先頭打者として打席に入った小堺は、国府台先発・滝田の甘く入った球を思い切り振りぬきライトスタンドに飛び込むソロホームランを放つ。これがきっかけでこの回にさらに1点を追加し、10点差をつけ5回コールドを決めた。

 投打に活躍した小堺であったが、背番号は11。この時期であれほど仕上がっているならばエースでも文句は無いくらいだ。それほど専大松戸の層が厚いことを改めさせられた試合でもあった。次戦は千葉商大付市川南の勝者と対戦することになるが、持丸野球を存分に発揮してくれることを期待していきたい。

専大松戸vs国府台 | 高校野球ドットコム
関連記事
・2016年秋季大会特設ページ
・あの学校の取り組みは?!千葉県の野球部訪問を一挙紹介!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.21

いまも3人が現役で奮闘中! 200勝達成したダルビッシュの同期生

2024.05.21

国際武道大の新入生に、作新学院、東海大相模の主力、東海大甲府の本格派右腕、銚子商エースなどが加入!

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?