昨夏準優勝の強豪・小松大谷は野球手帳で自粛期間を有効に活用
中津大和(小松大谷)本人提供
昨年、石川大会準優勝を果たし、好遊撃手・中津大和を擁する小松大谷。星稜、遊学館、日本航空石川など強豪を打ち破るために練習に取り組んできたが、現在はコロナウイルス感染拡大の影響で、部活動は停止となっている。
電話取材に応えてくれた西野監督によると、4月頃までは時間を制限しながら、活動はできていたが、4月中旬に全国的に緊急事態宣言が拡大された影響で、クラブ活動は停止。学校は5月31日まで休校が発表されており、一部の寮生は地元へ帰省をしている。
その中で西野監督はIT活用をしながら、選手の状態を確認したり、野球頭を養う試みを行っている。
まずZoomを活用し、チームに帯同しているトレーナーが画面を通してトレーニングの指導。選手たちは運動量を落とさないように、体力が落ちないように、メニューに取り組んでいる。
またこういう時期だからこそ、野球の状況判断を鍛えるために西野監督が野球のルールに関するいくつか質問を出して選手に答えさせている。
また選手たちは「野球手帳」というものに、これまでの練習計画、内容を記入し、選手自身にマネジメントを行い、自立して取り組める選手育成に励んでいる。
主将の中津は「野球手帳はすごくよく、毎日、自分の練習を計画してから、自主練習に入っています。入学時は何をすればいいかわからなかったのですが、今では野球手帳や、自分の課題を見つけて取り組むのがうちの野球部なので、考えて練習に取り組むことができました」と答えるように、この自粛期間を有効に活用をしている。
今年の3年生は16人と、これまでの学年と比べると少ないが、だからこそ結束は堅い。
1年夏から公式戦を経験している中津は背中で引っ張るタイプとして期待されて、主将に就任。チームを引っ張る大変さを感じながらも、人数が少ないからこそチームプレーの大事さ、結束の大事さを学んできた。
だからこそ「ずっとやってきた3年生と一緒に夏の大会を迎えたいです」と中津は開催を強く望んでいた。
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