【ドラフト指名総括・DeNA】松尾以外でモノにしなければならないのは4位の森下(京都国際)。その理由は?
森下瑠大(京都国際)
今季は2位だったDeNA。今秋のドラフトでは今後の黄金時代を築く上で、重要な選手を指名できたといえるが、テーマ別に紹介していきたい。
今回は4位の森下 瑠大投手(京都国際)は相当な大物になる予感がする。必ずモノにしなければならない投手だと思っている。
森下の強みは
好調時の140キロ前半の速球
高校生離れのスライダー
勝負勘の良さ
これまで指名してきた左腕投手と勝負勘が冴えている点で大きく違う。京都国際の小牧監督によると、ここで抑えれば、ここでホームランを打てば、スカウトの評価が上がるという場面で必ず抑え、ホームランを打ってきたという。
そうプレッシャーをかけられると逆に燃える投手で、こうした勝負強さは強みになる。先発はもちろん、セットアッパーとしても生きるタイプではないだろうか。
ただ不安な点がある。
3年春以降 コロナや故障などもあり、実戦投入はまだ先か。
かなり慎重に育成プログラムを組むのではないだろうか。21年ドラフト1位の小園 健太投手(市立和歌山出身)のように実戦デビューは遅めだと考える。技術面、メンタル面で勝負勘が鋭い左投手はなかなかいないが、慎重に扱わないとパフォーマンスを発揮できずに終わる可能性がある。
上手く育てば、直近では田中 健二朗投手(常葉大菊川出身)のように長く中継ぎで活躍する投手に育つ可能性もあり、野手としてもセンスがある。通算101勝を挙げた元横浜(現DeNA)の野村 弘樹投手(PL学園出身)のような先発に育つ可能性もあるので、しっかりと育て上げることを期待したい。
指名一覧
世代を代表する「打てる捕手」。高度な打撃ができる選手で、コンタクト力の高さは秀逸。
2位:吉野 光樹投手(九州学院ー上武大ートヨタ自動車)
先発投手として成長し都市対抗出場に大きく貢献。伸び盛りの150キロ右腕
大学代表のメンバー入りを果たした駒澤大のスピードスター。50メートル走6秒0、遠投110メートルの俊足強肩が武器の二塁手。
一級品の投球術を持つ二刀流。140キロ前半の速球と切れ味鋭いスライダーをコントロールよく投げ分ける。
大学日本代表にも選ばれた速球派右腕。リリーフ時の140キロ後半の速球、スライダー、フォークで圧倒する。
選択終了
育成1位:上甲 凌大捕手(愛媛マンダリンパイレーツ)
伯和ビクトリーズ時代、昨年の都市対抗で2打席本塁打を記録。今季は3本塁打を記録。
強打に加えて遠投120メートルの強肩も光る遊撃手。
この夏も長野大会決勝までチームを導いた本格派右腕。恵まれた体格から威力ある直球を投げ込む。
育成4位:渡辺 明貴投手(BC茨城)
恵まれた体格から投げ込む150キロ前後の速球で勝負する投手。
最速151キロ右腕。変化球の精度も高く、潜在能力は抜群。
(記事=河嶋 宗一)