県立下関工業高等学校(山口)
山口県下関市にある山口県立下関工業高等学校。
野球の強豪校として知られ、野球部OBには篠田 荘平氏(大洋ホエールズ)や西田 隆広氏(クラウンライターライオンズ)、読売ジャイアンツで活躍したのち、現在はタレント・コメンテーターとしてお茶の間でお馴染みの宮本 和知さんなどがいます。また、1975年から2000年までの選抜高校野球大会優勝メダルのデザインをした大高 猛さんも下関工卒業生の1人です。
2008年の夏に甲子園に初出場。最近の実績は、昨春は4強、昨夏はベスト8、そして昨秋は県3位となり、中国大会に出場を果たしました。しかし、今年の春季大会ではまさかの初戦敗退。夏に向けて勝利への思いは強くなるばかりです。
平成28年に統合が決まっているとあり、現在の下関工として今年は最後の夏。先輩たちの思いも受け止め熱く甲子園を目指す下関工野球部を、主将の田尻 和希君に紹介していただきましょう!
チーム基本情報を紹介!
■ 下関工の田尻 和希君(学年:3年/役職:主将)にお話をうかがいました!
Q. 部員は何人いますか?
1年生が15人、2年生が11人、3年生が19人の合計45人です!
Q. 平日の練習時間は何時から何時までですか?
朝練として7時から8時10分。放課後は15時30分から19時30分です!
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
水曜、金曜はサッカー部がグラウンドを使用するため、海岸などでトレーニングをします。[stadium]下関球場[/stadium]を借りることもあるんです!
プロ野球の試合も行われる球場で練習ができるなんて、豪華ですね!
今年のチームについて
練習中の様子(県立下関工業高等学校)
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
平均160cm以下と「身長が低いこと」。相手を思い、常に気を配ることが出来る「心の強さ」。そして、どんな言葉を使ってどんなタイミングで声を掛けるかを意識した「声の質」です!
Q. 思いやりと気配り!チームワークは万全ですね!春季大会を振り返り、収穫や課題はありましたか?
バント処理などの投内連係と、投手のコントロールが課題だと感じました。打撃に関しては、タイミングの取り方を冬から鍛えてきたので、チーム打率の向上という成果がありました!
Q. 今はその課題に取り組む日々ですね。工業高校で学んでいることで、野球に生きている部分はありますか?
練習に使う道具などを自分たちの手で修理することが出来ます!
Q. これは良いですね!自分たちで修理すると、なおさら愛着がわきますね!さて、夏を迎えるにあたり、どんな気持ちで練習していますか?
下関工は平成28年に統合されます。「関工生」が3学年揃う最後の夏なので、「関工OB」の方々のために甲子園で勝利し、校歌を一緒に歌うことで今まで支えて下さった恩返しをしたいです!
Q. その気持ちがさらなる力を引き出してくれると思います!では、このチームのキーマンを教えてください!
僕、キャプテンの田尻 和希。チームを先頭で引っ張ります!広い守備範囲でチームを救い、広角に打ち分ける状況に応じたバッティングができます!
永富 大珠はチームのリーダー的存在。「走攻守」3拍子が揃っていて、攻撃、守備の両面でチームを救ってくれます。チームトップの打率を誇り、チャンスメイクはもちろん、モノにすることも出来ます!
俊足を生かした攻撃や守備が持ち味なのが、櫛田 柊生。守備範囲が広く、外野のポジションのほとんどを守ります。何度もチームを救うファインプレーをしています!
そして、1年生の頃から主力として活躍して、チームの中で試合経験が1番多いのが西村 瑛志。長打も小技もありという、相手にとって嫌なバッターです!
幅広い選手層ですね!ありがとうございました!
守備練習の様子(県立下関工業高等学校)
Q. 高校野球のどんなところが好きですか?
田川 慶行(以下「田川」):限られた時間の中で仲間と共にひとつの目標のために練習をし、勝つために一球一球全力でプレーするところです!
山村 直人(以下「山村」):全員が汗水流して一生懸命なところです!
Q. 一番好きな練習は何ですか?
田川:キャッチボールが好きです!
山村:ハーフバッティングです!
Q. 基礎練習を大切にしているんですね!では、キツイと感じる練習はありますか?
田川:トレーニングがきつかったです。
山村:僕も。トレーニングですね。
Q. 普段学校で使用している工具にも重いものがあると思うので、知らず知らずにトレーニングできているかもしれませんよ!さて、引退までにこの高校と対戦してみたいという高校はどこですか?
田川:宇部鴻城です。もう1度戦って、次は勝ちたい!
山村:健大高崎です。機動力を封じて勝利してみたいです!
Q. 一番好きな応援歌は何ですか?
田川:「アフリカンシンフォニー」です!
山村:学校の応援歌が好きです!
Q. それでは最後に、野球をする上でモットーにしている、好きな言葉を教えてください!
田川・山村:「全員野球」です!
揃いましたね!ありがとうございました!
指導者が語る!このチームの強み
■奥野 茂憲監督に質問!
Q. 新チームが始まってから、どのようにチームを作り上げてきたのでしょうか?
昨夏を経験した選手も残り、早くゲームを行うことが出来ました。3年生には投手経験が大きな課題でしたが、エースの中村亮太の成長が秋の中国大会出場に繋がったと思います。夏に向けもう一度、自分たちの目標、目的を確認し、下関工最後の夏を全員で戦いと思います。
全員野球で、関工最後の夏を盛り上げてください!ありがとうございました!