正しい腕の振り方(9)~投球動作に繋げよう~
胸張りドリル
先月はコラムをアップできず申し訳ありませんでした。今年もどうぞ宜しくお願い致します!!!
今週から選抜甲子園が開幕しますが、私は指導させて頂いている中学校が全国大会に出場しますので、それに帯同してきます!未来の甲子園球児がいるでしょうね~。どんな選手たちがいるのか?楽しみです!
今回は、前回のドリルの更に応用編です。実際に投げる動作に近い動きでドリルを行います。前回説明しました2番目のエクササイズがありましたよね?これを実際投げようとする動作の途中で行うのです。
ではどのように行うのかを説明します。ボールを持って、実際に投げるような動きを行います。まずは軸脚に体重をかけ、それから重心移動し、肘を挙げます。そして正しい腕の振り方、ボールを頭の上に上げます。
重要なのがここからです。ボールは頭の上から真後ろの高さに下りてくるのですが、この頭の真後ろの高さにきたときにストップするのです。ここでしっかりと腕がたためているか、そして胸が張れているかのチェックを行います。
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写真(1) 胸張りドリル
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写真(1)のような状態になります。
[page_break:胸張りドリル時の注意点]胸張りドリル時の注意点
ただここで注意事項がいくつかあります。まずは、
・骨盤はしっかり前を向く
・体重は前脚に全体重かける(後ろ脚には体重はかからない)
・上半身の向きは45°(完全に正面を向かない)
・胸を張ってボールは頭の真後ろの高さへ
以上4点を注意してこのドリルをやってみましょう!!!
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写真(2) 胸張りドリルの注意点
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指導していて多いのは、
・骨盤を正面に向けると、上半身は45°の角度を保てず上半身も正面を向く
・上半身を45°に保とうとすると、骨盤が正面を向けない
・胸の張りではなく、肘を曲げて頭の後ろにボールを下げようとする
・前への体重移動が不十分で、後ろ脚に体重がかかっている
以上4点がよくみられる間違った動作ですので、自分はそうなっていないか?しっかりとチェックしてみて下さい!!!
次回はリリースに移ります。
(文・写真:久保田 正一)