甲子園で躍動したあの選手たちも在籍!大阪工業大学がなんと131季ぶりに優勝!全日本大学野球選手権へ!
昨日(11日)行われた近畿学生野球で、大阪工業大学が131季ぶり(66年ぶり)の優勝を果たしました。
勝てば優勝、負ければ和歌山大学との優勝決定戦にもつれる大事な神戸大学との3回戦。
7回表に4番・田中建多選手(4年・福知山成美)の2点タイムリーなどで3点を勝ち越しましたが、その裏に1点差まで追い上げられる苦しい展開。
先発の深田樹暉投手(3年・近江)から、左腕・宇都憲佑投手(3年・大阪学芸)へのリレーで何とか逃げ切り、待ちに待った歓喜の瞬間が訪れました。
大学野球では2004年春に九州六大学野球の北九州市立大学が78季ぶり(39年ぶり)優勝という長いブランクがありましたが、今回の大阪工業大学はそれをこえる長さとなりました。
試合後に「ホッとしました」と話した31歳の田中恵三監督。優勝に王手がかかった2日の神戸大2回戦で序盤に大きくリードしながら追いつかれ、延長タイブレークで敗れただけに、悔しさをぶつける大きな勝利となりました。
1950年創部。その3年後の1953年にリーグ戦で優勝しましたが、その後は長い低迷期。田中監督の現役時代は「部員は15~20人くらい」で、1部と2部を行ったり来たりしていました。
大学が推薦制度を改革したこともあり、近年では高校時代に甲子園を経験した選手も多く入学。現在は部員150人の大所帯になりました。
2014年春には枚方市に雨天練習場を併設した「OIT」スタジアムが完成し、設備面でも素晴らしい環境ができました。
今年は2月に5年ぶりに部員全員で1週間、大分でキャンプを行い、一体感を高めました。
「部員全員の一体感での優勝」と田中監督も話します。2015年春から3季連続2位。着実に結果を残して、待ちに待った優勝。初出場となる6月の全日本大学野球選手権大会(初戦で東京凜大学野球連盟代表と対戦)が楽しみです。
① 中堅 松下 航大(神戸国際大附属)
② 右翼 豊田 理樹(日本航空)
③ 二塁 山本 脩平(比叡山)
④ DH 田中 建多(福知山成美)
⑤ 一塁 安田 朋樹(東山)
⑥ 左翼 樋口 淳一(初芝立命館)
⑦ 捕手 末廣 恵士(近大附属)
⑧ 遊撃 水野 蔵(大阪学芸)
⑨ 三塁 田中 浩平(近大附属)
⑩ 投手 深田 樹暉(近江)
(文:松倉雄太)