乙訓が5回コールド勝ちで8強入り

1回裏に先制の適時打を放った岩本和弥(乙訓)
<秋季京都府高校野球大会:乙訓11-1洛東(5回コールド)>◇18日◇4回戦◇太陽が丘
5年ぶりのセンバツを目指す乙訓が5回コールド勝ちを収めた。
乙訓の先発を任されたのは背番号17の山村 寛(1年)。力のある直球を主体に2三振を奪って三者凡退と上々の立ち上がりを見せる。
打線はその裏、2四球から1死一、三塁のチャンスを作ると、4番・岩本 和弥(2年)が三塁後方に放ったフライが三塁手のグラブを弾く内野安打となり、三塁走者が生還。ラッキーな形で1点を先制した。その後、乙訓は打線が繋がり、初回だけで7安打で10得点。打者15人の猛攻で洛東先発の田口凉真佐(2年)を打ち崩した。
意地を見せたい洛東は2回表、1死から5番・北村優斗(2年)が中越えの二塁打で出塁すると、2死から7番・吉岡風詩(2年)の中前適時打で、まずは1点を返す。
しかし、乙訓は2回裏にも無死一、三塁から9番・山村の左前適時打で1点を加え、再び10点差とする。3回、4回は追加点を奪うことができなかったが、山村、堀江 仁和(2年)の投手リレーで洛東の反撃を振り切り、5回で試合を終わらせた。
市川靖久監督によると、新チーム結成直後に部内で体調不良者が続出。出鼻をくじかれたが、秋季大会に入ってからは相手が隙を見せたら一気に畳みかける試合巧者ぶりを発揮している。
「強いチームは大会中に伸びていく」と指揮官。ここから強豪校との勝負が続くが、さらに進化した姿を見せることができるだろうか
(記事=馬場 遼)