与勝vs八重山農林
長引く雨天中断でも、集中力を欠かさなかった与勝ナイン
与勝・仲村
<第151回九州地区高校野球沖縄県秋季大会:与勝4-0八重山農>◇11日◇1回戦◇アグレスタジアム北谷
「雨でも、選手たちの集中力が途切れることが無かった」。試合後、与勝の仲宗根寛史監督は良い戦いを見せたナインを褒め称えた。試合開始後から30分後に降った雨で約30分中断。そこから試合再開したものの、約1時間後に大雨となった。11時過ぎから13時過ぎまでの長い中断を挟んだ4時間半を超えたゲームも、オンとオフを見事やってのけた与勝ナインが快勝し初戦を突破した。
小さくコツコツと得点に
与勝は1回、2回と先頭打者が二塁打を放つも、八重山農・前津が踏ん張り得点を許さない。しかし4回、1死二塁から5番仲松帝が右前への先制適時打を放つ。6回には内野安打と4番伊佐慎二の中前安打、四球で満塁とし、押し出し四球で追加点を奪った。7回には代打・長堂優太と3番浦崎直永の連打で1点を追加し、伊佐慎二の犠牲フライで4点目を迎え入れた。
「大砲がいない。全員でコツコツと繋いでいき、足を絡めて得点に結びつけられるかどうかが課題です」。9安打で4得点は及第点といったところか。「あと、牽制アウトにしてくれたキャッチャー仲村の仕事も大きかったですね」。2回、3回、8回と、的確な状況判断とコントロールで走者を刺した仲村春佑が、先発の仲松帝、リリーフの仲宗根寛斗を引っ張り見事な完封リレー。次戦は強敵・沖縄尚学だが、向こうは緊張する初戦、こちらは自信を持った。ジャイアントキリングを目指す与勝ナインの戦いに注目だ。
(取材=當山 雅通)